スタスカ短編
・・・こんなところでお前は満足か?(蠍×月子)
「あ、美味しい!」
今現在月子と龍之介は、「うまい堂」でケーキを食べている
龍之介が最近お勧めなメニューが増えたらしく、それを目的にうまい堂に
「美味いか?」
「とっても美味しいよ。あ、そっちも美味しそう・・・」
月子は龍之介が食べていたケーキがとても美味しそうだと思った
龍之介が美味しそうに食べているのも原因だと思うのだが・・・
「食べるか?」
「え、でも龍之介さん食べているでしょ?」
「いい、頼めば平気だろう」
そう言い、月子に渡す
月子は食べていいのか迷ったが、龍之介が「食べていいから」ともう一回言うと、口の中に入れた
口の中に甘酸っぱいのが広がる。すごく美味しい
「美味しい!」
「・・・一番なんだ」
龍之介の気持ちがわかるかも、と月子は思った
これならいくつでもいける!なんて思っていたが、それではまた太ってしまう
前もこんな風に調子に乗って食べていたら、結構体重が増えていたことがある
それでつい最近また元通りの体重に戻ったばっかりだった
「モンブランでございます」
注文していたモンブランが二人の下へきた
それを二人で仲良く食べる。モンブランも美味しいな
「なぁ」
「ん?どうしたの?」
龍之介がちょっと不安というか困ったような表情をしていた
めずらしい。どうしたのだろう、急に
「お前は本当にこんなところでいいのか?」
「え?」
「いや、白鳥と犬飼がちょっと聞いてきて・・・」
あの二人、余計なことを・・・。月子は龍之介にばれないようにこっそり溜め息をした
「ううん、龍之介さん私はここで満足なの。・・・その前に龍之介さんと一緒に入られることが私にとっての幸せかな」
「!!」
龍之介の顔が赤くなったが、だけど嬉しさもあり、いつもはあまり出さない柔らかな笑顔で笑っていた
その笑顔を見ると嬉しくなる。月子も笑顔を返す
「・・・ありがとう」
いつも助けられてばかりかもしれない。もう一度言わせてくれ
ありがとう――――――
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!