アイマイモコ
14
***
「おはよ!久しぶり、瑞樹」
「おはよう真衣」
今日から中学3年生。
陸と別れた後、付き合うことになった彼女と待ち合わせをして一緒に仲良く登校だ。
「真衣は春休み何してたの?」
「旅行!北海道だよぉ」
真衣はそう言って、旅行の話しをしながら写真をみせてくれた。
すると、いつの間にか学校に着いていたらしく、校門前に着くとそこには人で溢れていた。
多分、クラス替えの表を見ているのだろう。
それを見た真衣も、走ってクラスを確認しに行ってしまった。
─数分後。しばらくして真衣は沈んだ顔をして戻ってきた。
「今、新しいクラスを見てきたんだけど、あたし、瑞樹と違うクラスになっちゃったぁぁ!」
どうやら俺は1組で、真衣は8組。端と端だ。
しかも校舎もちがうし。
ついでだから俺も人が少なくなった頃に、もう1度自分の目で新しいクラスを確認をした。
確かに俺は1組だった。
けど、その隣に見覚えのある名前があった。
───『佐原雄大』と。
だが、このクラスを全部見たが陸の名前がないところ見ると残念ながら、雄大とクラスが離れちゃったみたいだ。
本当になんとなくだったんだ。
なんとなくだけど、陸は何組に行ったのか気になって探してみた。
けど、いくら探しても見つからなかった。
「………?」
けど、考えてみれば、そりゃそうだよな?こんだけいれば探すのは大変だ!
きっと見落としたんだと、瑞樹は陸のクラス探しは諦めて新しい教室に向かった。
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