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アイマイモコ
01


act.1 恋人へ…



俺は中学2年生。
名前は宮沢 陸(ミヤザワ リク)

元気いっぱい過ぎて、落ち着きがないとよく言われるし、友達にも身長が160pのせいか子供っぽいって言われる。
けど、それでも友達は多い方だから毎日が楽しくて仕方なかった。


ある事を除いては──



「──陸」

「…あ、瑞樹!」

今、俺に声をかけたのは
笹川瑞樹(ササガワ ミズキ) 俺と同じ中学2年で、クラスは別々だけど、今から遡ること半年前から俺たちは付き合っている。

瑞樹は俺とは正反対で、身長が175cmあり、中学生にはない冷静さ、というかクールで大人だ。
顔も整ってると言うこともあり女子にはかなりモテるのだ。

「瑞樹!もう帰るだろ?俺も終わるからさ、一緒に帰ろうよ?」

「…悪いけど、お前、今日も一人で帰ってくれないか?」

「……‥え」


そう──。
登下校を毎日一緒に帰っていた俺達なのだが、何故かここ1ヶ月くらい前から一人で帰ることが頻繁に増えた。


「また‥一緒に帰れないのか?」

「――んだよ!なんか文句あるのかよ!あるならお前と別れても良いんだぞ?」

「そ、それはっ…、」

それはイヤだ! 俺がそう言うと瑞樹は満足したのか、ゆっくりと口を歪ませた。


「気を付けて帰れよ、陸」

「う、うん…」

そう言って俺は今日も通学路を一人寂しく帰ったのだ。


最近、瑞樹は少し変わった。

あんなに関わりの少なかった男子達と喋るようになったし、苦手だと言ってた女の子達ともよく話すようになった。
元々、瑞樹は近寄りがたいと周りから言われていたから、むしろ瑞樹に友達が出来たことは本当にすごく嬉しかったんだ。

けど、その事で俺との約束が最近すっぽかされたり、忘れられてる事が増えたのだ。

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あきゅろす。
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