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ブラザーに愛をこめて
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「あぁ、食った食ったぁ〜!」

「翔太!行儀わるい!」

「‥…っ」

もう一つおまけに兄貴は食事のマナーにも煩い!お前はどこの母親だよっ!

「だいたい翔太はだらしがないんだよ!箸の持ち方だってたまにおかしいしシャツのたたみ方もなってないし洗い物だってゴチャゴチャだし………‥」

「…‥」

…あぁ‥また始まった。
前にも言ったが兄貴は勉強の成績はホンットに破滅的だけど家事全般にはきっちりしている為、1度言い出したら説教が長々と続くのだ。
母さんの方がよっぽど楽だと思う。

「おいっ!翔太てめぇ、聞いてんのかよ!」

「…は、はい!!!」

そして俺もこういう時になると頭が上がらなくなる。
くそぉ!調子に乗りやがって!
だけど俺の目が本音を言ってしまっている為、兄貴に見透かされていた。

「‥翔太クーン?その生意気なお目々はどうにかなんない?」

「‥げっ!…な、何のこと?」

「‥翔太?怒らないから正直に言ってごらん?」

…目が怖すぎぃぃー!

「な、な、なんでも!なんでもありませんっ!」

「だよなぁ? 翔太が間違ってるんだもんなぁ?自分の非は認めないとな!さすが俺の弟だなぁ!翔太はいい子だねぇ?」

「……はは‥ははは。どーも」


…な‥なんだこの扱いは!?

俺には兄貴のこの目に逆らう勇気はなく、顔を引きつらせ必死に笑っていたが眉はつり上げてピクピクさせていた。

おのれぇ‥覚えてろよ兄貴!
今度テストで良い点を取ったら冷蔵庫の前に貼り付けて見せびらかしてやるぅぅ!!そして、兄貴の好きな女の子も絶対に暴いてやるぅ!

そんな俺の密かな計画にも気付かずに兄貴は俺をうっすら笑いながら眺めていた。
こいつも何を考えてるんだか知らないけど俺は俺で絶対に兄貴をギャフンと言わせてやる!

「‥クソ兄貴め!てめぇの弱み握ってやるからな!土下座させてやるぅ」

そう呟いたのは俺だけの秘密。

「…翔太、お前は何ニヤニヤしてんだよ。気持ち悪いな」

「っ!!」

だけど気をつけないと、兄貴は勘が鋭いからすぐに見透かされるかも‥…

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あきゅろす。
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