悪戯好きな猫 「あー、疲れた」 「ジノ…まだ勤務中だよ…」 「だってぇ!またベアトリスにコキ使われたんだもん」 子供のように喚くジノと、それを宥めるスザク。 一緒にいるアーニャは、携帯の画面をのぞきこんでいた。 「大体ジノがちゃんとしないからベアトリスに色々言われるんじゃない?」 「えー、スザクまで…うわぁぁぁん」 スザクにそう言われれば、ジノは泣き真似をして、アーニャはその隣で「幼稚」と呟いていた。 「とりあえず飯食おうぜ?いいだろ、スザク」 「あぁ、うん」 「…お腹減った」 さっきまで泣き真似をしていた姿はどこに行ったのか…スザクが賛成すると満面の笑みを浮かべ、はしゃぎまわる。 「「鬱陶しい」」 スザクとアーニャ、2人がハモった時、またジノは大きな声をあげた。 しかし、それは落ち込んだりしてるわけではなく…驚きを含んだ声。 「どしたの、ジノ」 すさかずスザクがジノの元にかけよれば、ジノは綺麗な空色の瞳にうっすら涙の膜を浮かべ、前方を指差しながらこう呟いた。 「ね、猫に弁当とられたぁ」 「猫?ってアーサー…?」 いや、でもアーサーは確かモニカ逹と…と付けたし、ジノが指差した方に目を向けるとそこには… 「エカテリーナじゃないか?」 スザクのいうとおりそこには、長い毛を纏ったサイベリアン猫がいた。 エカテリーナというのはアーニャの飼い猫で悪戯大好きな猫だ。 「何でエカテリーナが…」 エカテリーナは、アーニャにしかなついていない。 アーニャが、「おいで」と言えばジノの弁当はその場所に放置して、アーニャの元に飛んできた。 そう、エカテリーナは悪戯好きだが、一番の甘えん坊でもあるのだ。 「よしよし」 表情は特に変えないが、何気に猫が好きらしい、アーニャはエカテリーナを撫で回していた。 「エカテリーナの馬鹿ぁ」 アーニャがエカテリーナと戯れている間にジノはそう呟いて、放置されていた弁当を拾いに行く。 「エカテリーナ、部屋においてくる…」 エカテリーナを抱き抱え、部屋に戻るアーニャ。 もふもふした尻尾をふりながらエカテリーナは「にゃー」と、喜んだ様子だった。 「可愛い…」 そんなエカテリーナに、見とれているスザク。 「スザク、どんだけ猫好きなんだよ?弁当ぐちゃぐちゃだ…」 「うん、大好き」 そんな感じの2人をアーニャが影から記録していた事に2人は気付いていなかった。 「じゃ、まじで食べようぜ?」 「うん」 ―――☆ 落ちがわ か ら な い ☆ 急いで書いた\(^0^)/ 文才ないなぁぁ! エカテリーナ可愛いだろうな…。 ― |