ちっちゃいスザク ピンポーン… 朝早くに、俺の家のインターホンがなった。 今日は咲世子が出かけていて、出る者がいなかったから、仕方なく俺がでる事にした。 今、思えば出たのが俺で良かった― ピンポーン、ピンポーン 「あー、分かってるから何回もならすな!煩い…」 ガチャ そう言いながら、半ばキレ気味に勢いよくドアをあけるとそこには、ナイトオブラウンズのジノ・ヴァインベルグとアーニャ・アールストレイムがいた。 そしてもう1人…ジノの後ろに誰かがいる。 「どうしたんだ?こんな朝早くに…」 質問するとアーニャが 「ルルーシュ大変」 それだけポツリと呟いた。 正直無表情で言われても… 全然大変そうじゃないんだが―! 「何が大変なんだ?」 「…これ」 アーニャは、無表情のまま これ、と言ってジノの後ろにいる誰かを指差した。 よく見ると子供のようだ。 それ意外は分からないが、背が小さい。 しかし、その子供はなかなか顔を見せてはくれなかった。 俺が少し黙っていると、ジノが驚きの発言を… 「ほら"スザク"!この人が、ルルーシュだよ。」 「!?」 スザク? ってあの、枢木スザクか!? でも確実に子供だし… 当たり前だがスザクなら俺を知っている。わざわざ説明する意味もないだろう。 ……ちらちらとスザクのような茶髪が見えるが。 スザクという茶髪の子供ならそこら返にいるだろう―多分。 しかしそんな考えすら、その子供の一言であっさり消えてしまった。 「枢木スザクだ!宜しく」 「…」 ……。 さすがに枢木スザクと言われて認めないわけにはいかない。 声も…昔のスザクにそっくりだ。 俺はとりあえず3人を家に入れることにした。 |