ちっちゃいスザク02 「ここに座っていてくれ。飲み物でも用意する」 リビングに入り、3人をいすに座らせてから、俺はキッチンへと向かった。 俺たちはコーヒーで、スザクとアーニャはオレンジジュースでいいかな。 「それで…どういう事なんだ?」 「…」 「…」 「…」 「えっと…誰か話してくれないか(汗)」 煩いのは嫌だが、さすがに黙られるのも困る。 特に今はな。 「あぁ、ごめん!じゃあ私が話すけど…。実は昨日私たちは久しぶりに休みをもらったんだ。だから私とスザクとアーニャで遊んでたんだけど…そこにロイドさんが来てさー!いきなり変な薬を渡されたんだ。"とにかく飲んでみなぁ〜♪"とか言われて…。とりあえずジャンケンで負けたスザクに(無理矢理)飲ませたんだけど、朝起きたらスザクがちっちゃくなってたんだよー!」 「ちっちゃいスザク可愛いけど…記録」 (話長いな…) まあ、とりあえず分かった。 ロイドとかいうやつが変な薬をスザクに飲ませて、それのせいでスザクはちっちゃくなってしまったんだな。 「それで何でうちに来たんだ?」 「ルルーシュなら治せるかなって思って!…うわ、苦っ!何で私だけコーヒー!?」 全く意味が分からん。 俺なら治せそうって… 「とりあえずロイドとかいうやつに聞いてみたらどうなんだ?」 「……。それ早く言ってよルルーシュ!」 こいつ…(怒) 俺は思わず、声に出しそうになったが、頑張って堪えた。 相手がラウンズじゃなければキレていたが。 しかし、ロイドとかいうやつも困ったもんだな。 一体何をやっているんだ… 平和だな、この野郎。 しかし、なおらなかったらどうするか。 ちっちゃいスザクも可愛いがさすがにちょっと― …。 「このオレンジジュース美味いな」 「私にもちょっとちょーだい!」 「やだ。これは俺のだ」 「えー、けち」 「喧嘩してる、ジノと(ちっちゃい)スザク、記録」 …。 「ていうかちっちゃいスザクは一人称、俺なのか!可愛いな」 「可愛い!?黙れ三つ編み野郎」 「痛たっ!ひっぱるなよ、口悪いなぁ…でも可愛い」 「(バシッ)」 「いった!そんな全力で殴らなくても…」 「…お前ら出ていけっ!」 「記録」 まったく。 俺が必死になって考えてやっていたのにふざけやがって。 煩いやつらだな。 もう俺には関係ない。 ナナリーの部屋にでも行って来るか… (ちっちゃいスザク) 「おかえりぃ〜楽しかったぁ〜?これ、昨日と同じ薬だけどぉ。飲めば元通りになれるよぉ」 「ありがとうございます!ほら、スザク飲め」 「嫌だ!お前が飲め」 「うわっ!ちょ…」 そして次の日― ピンポーン 「またこんな朝早くに…誰だ…よ……」 ルルーシュの家の前にいたのは、スザクとアーニャ。 そしてちっちゃいジノだった。 「…」 「ルルーシュ、どうしよう!」 「知らん!」 (ちなみに、あの薬2日たてば効果が消えて元に戻るんだよぉ〜♪byロイド) おしまい ― |