[携帯モード] [URL送信]

小ネタ
キャンパスバトル(83/大学パロ)


学祭の日。
サークルの屋台を出す準備のため、俺達は朝早くから集合させられていた。
とはいえ立てたテントの中は狭く、入れなかった俺と八戒はただサークル仲間達が騒ぐ様子を見ているだけなのだが。



「悟浄!ちょっとゴミ袋取りに行ってきて。」
「へーい……俺今水汲みに行ったばっかなのに……」
「このシート、繋げて荷物に被せれば良くね?」
「あ、悟空頭良いかも!」
「へへっ。」



悟浄と悟空は、肉体労働派らしくしっかり働かされている。



「寒いですねぇ。」



で、八戒はさっきからこの調子だ。いつも通りニコニコしながら、意味もなく言葉を発するばかり。



「温かいもの食べたくないですか?」
「そうだな。」
「学祭始まったらマック行きましょうよ。」
「これから宣伝やらされるんじゃねぇのか?」



確か俺と八戒は、札を首から提げて客寄せとやらをする役目に回されていたはずだが。
第一何故マックなのか。



「マックで宣伝すれば良いんですよ。」
「どんな客層を狙ってんだよ……」



ついため息をつきそうになるが、奴の横顔が妙に楽しそうだったからやめておいた。
何だかんだ言っても、祭で浮き足立っているのかもしれない。



「よし、二人とも宣伝行ってきて!」
「分かりました。三蔵、行きましょうか。」
「あぁ。」



段ボール板で作られた安っぽい宣伝ボードを手に、俺達は祭の中心へ歩きだした。



「さて、どこを通るのが一番効率的でしょうね。」
「店の前は人通り自体少ないからな。まずは正門辺りが妥当だろう。」
「なるほど。」



たかが学祭とはいえ、手を抜く気はない。
どうせならばしっかり稼いでやるつもりで、計画を練る。

祭はまだ、始まったばかりだ。




【END】



* * *

学生番号が私の前後な二人が、学祭中実際にしていた会話より。
あの二人ほんと秀才なんだぜ……秀才二人が仲良くしてて萌えないわけが(ry
授業中とかは前後がデキると萎えるけど、こういうことなら大歓迎です(…)

てかなんのサークルなんだろ。野鳥研究会?(笑)




2009/11/23 季茶


BackNext

あきゅろす。
無料HPエムペ!