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驚きの連続



「な、な……」
「ほら、3人とも変人と勘違いされちゃったみたいじゃないですか。」
「八戒……都合良く自分除いてんじゃねぇよ……」

疲れきったようにため息をつく金髪のお兄さん。
いや、私は彼らを知っている。

「さ、Sanzo…?」
「おぅ、君俺らのこと知ってるの?」
「え、マジ??」

目を見開く4人。
いやいや、びっくりしてるのはこっちですから!!

「そうですか……なら自己紹介は要りませんかね。」

焦茶の髪のお兄さんが、微笑んでから言った。

「一応言うと……この目つき悪い金髪美人が三蔵。紅い髪のいかにも軽そうなのが悟浄。茶髪の子が悟空。で、僕が八戒です。」

………やっぱそうか;;

「どうも、初めまして……」
「いえいえ。ところで本当に僕らのことご存じなんですか??」
「はい、実は大っっファンです。」

特に八三ね←

「すげぇな、俺達。」
「自分で言うな。」

しみじみ言う悟浄さんと、ツッコむ三蔵さん。
信じられないけど……本当に、彼ら。

「なぁ!お前名前は?」
「えっ……由美子と申します。」

人懐っこく話しかけてくる悟空。
想像していた通りの、純粋な瞳で私を見上げている。

「ふぅん……じゃ由美子、これからよろしくな!」
「あ、はい!ご近所さんですもんね。」
「そーだな。……てかその敬語やめようぜー。その方がこれから仲良くなれんだろ?」
「は、はぁ。」

悟浄にさも軽いことのように言われ、面食らう。

「そうですね。じゃさん付けも無しでどうです?」
「へ?!いやまだ初対面…;」
「関係ねぇだろ。」

いや、あるだろ!



いつの間にか、彼らのペースに飲み込まれていた私。
今はNJにあっさり受け入れられたことが、最大のハプニングだったから。

これから、退屈な日々が何か変わるのかな?
ぼんやり思いながら、私は彼らの騒ぎを眺めていた。



【つづく】



→後書き;

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