お仕置き2※
 己の上にまたがり腰を揺らす

 「んっ…ア……いけ…ないっ…」

 荒い息を繰り返し腰を必死に揺らす。射精を何度も繰り返し白く汚れた腹がなんともいやらしくヴァンの目に映った

 「いきたければ自分で動け」

 快感に占領された精神と肉体はあともう少しで達することのできないもどかしさにトロトロと先端から涙を流す

 「はあっ…ヴァ……あア…っ…いかせ、て」

 (そろそろ、か?)


 「んくゥッ!」

 硬くなった己の肉棒を中でいけない程度に動かしガイの身体を追い詰める。ヴァンの尋問が始まった合図だ

 「ガイラルディアいつからだ?」

 「ひぁ…ア…あふ…!」

 突き入れた己を小刻みに動かす。すぐさまにも達しそうなガイの根元を指できつく閉める

 「…あっ…来て少し、し、て……」

 「ずっとか」

 「んっ…あっ、は……い」

 こくりと首をふって肯定を示した

 「私に抱かれながら公爵にも同じ事をしていたのか」

 ヴァンの顔が怒りに歪んだ

 気づくことのできなかった己と何一つ言わなかったガイに理不尽な怒りが沸いた。裏切られた気分だった

 上体を起こしガイの太腿を宙に抱え上げた。両足がベッドから離れ己の体重で更に深く結合することとなり、ガイの口から嬌声の混じった悲鳴があがった

 「ち、が…あいつ、は…俺を玩具にしてた…だ、け……あああっ!」

 硬い肉棒が快感のツボを先端で突く。敏感になった身体は開放を求めていやらしく腰を動かす。行き場の無い欲望が開放を求めて瞳からは涙を、閉じることのできない口からは涎が流れる

 (そんなわけがない。あの時の公爵のガイへの執着は常軌を逸していた)

 「何故いわなかったのだ」

 「はあっ……アァ…屋敷…から離される…から」



 「ヴァ…早……やあ、くああ、んあっ、ハァ!」

 焦点のぼやけた瞳は最早何を口走っているか理解していない


 「当然だ。何故そこにいることに拘る。復讐なら何処にいてもできるだろう」

 「ル、ク達が心配……あああっー!!」

 いきなり激しく腰を打ち付けてきた。散々焦らされた体はヴァンの射精と同時に開放され勢いよく達した

 昨夜までさんざん絞りとられた精もヴァンの癒しと快楽の譜歌で回復していた

 癒しの術でも消えなかった身体中に広がる強い陵辱の痕をひとつひとつ上から消すように強く吸った。ぴんと硬く立ち上がった乳首に歯を立て軽く噛んだまま舌で先端を弄ぶ
 ガイの弱い部分は全て熟知している

 「あっ…はうっ!」

 それだけで全身を戦慄かせ切なげな声をあげた。敏感になった乳首を責められ、再びガイ自身が立ち上がり始めた

 繋がったまま脱力したガイをうつぶせにし、腰を高く上げ獣のように這わせた
 ガイの中のヴァンの男根が硬さを増す

 「あ…あぁっ…!」

 身体が熱い。体力は限界に近かったが、快楽の譜歌に支配された蕾はは飲み込んだヴァンのものをいやらしく誘うようにきつく締め付ける

 (熱いな)

 ヴァンはそれに誘われるように再び律動を始めた

 「お前の主はルークかアッシュか…それとも公爵か」

 ぐちゅぐちゅと水音が響く。ガイに聞こえるようにワザと大きな音をたてる

 「ア…あっ…ヴァん……ルか…さま…です」

 切れ切れに答えるガイに笑みを浮かべヴァンはガイの腰を引きいっそう強く突き上げた

 「あっアアっ、ああああっ!」

 最奥にヴァンの熱い精液を受け止め自らも達した

 「このまま終わるわけないだろう、主に隠し事をしたお仕置きだ」

 「ヴァン…アアっ……も、や…ああっ!」


 「ガイラルディアお前の中を空っぽにしてやろう」

 気を失いかけたガイを抱え上げヴァンは己の精が尽きるまでガイを抱いた



 「すー」

 シーツに丸まって眠る年若い自分の騎士

 年下であるにもかかわらず、ついその優しさに甘え主従の枠を越えて自分自身押しつけてしまう
 それを更に受け止めようと努力してくれるガイをヴァンは心から愛しいと思っていた

 さらさらの金糸を梳きながらガイのいった言葉を思い返す

 『奥様が病弱だったからではないでしょうか…身よりもないし、男の俺だったら子供が生まれる心配もないし、色々都合が良かったんだと思います』

 ガイが言い訳のようにいった台詞を、ヴァンは全く信用していなかった

 (奴が只の性欲処理の為に抱いていたなど、ある訳がない)

 あの時の奴の眼は本気だった

 (ガイの母方はキムラスカのセシル家だったな…調べさせるか)

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