小話
夜生×伊行
付き合ってる設定
「夜生さん、これはどこに置いたらいいですか?」
抱えた自分の荷物を夜生さんに見せる。夜生さんは呆れた顔をしておれに近付いて来る。
「好きな所に置けばいいでしょ。お前も今日からここに住むんだから」
真顔で言われ、恥ずかしくなる。
夜生さんとちゃんとこういう関係になり、双兄と暮らしているのが気に喰わない夜生さんに一緒に暮らそうと言われ、今日はその引っ越しをしている。
「…ぁ、う…そう、です、ね」
「なに赤くなってんの」
ピシっと軽くデコピンをされる。抱えていた荷物を夜生さんに奪われた。荷物を運んでくれている夜生さんの後を追う。
会った時より夜生さんが優しい。意地悪な時もあるけど、それは…えっちしている時が多い。
普段は優しい。ずっと一緒にいてくれる。その優しさに戸惑う。
胸がきゅーってなる。今もきゅーってなってる。
「とりあえずここに置いとくから。あとから好きに動かしなよ」
堪らず夜生さんの背中に抱き着く。ドンッと強めに後ろから抱き着いたのに、夜生さんはよろける事もなく支えてくれた。ただ、呆れたようなため息はつかれたけど。
「なに、」
「…くっつきたい、」
「もうくっついてるでしょ」
「…夜生さん、すき、」
すごく、すき、だいすき、
小さな声で言うと振り向いた夜生さんに唇を塞がれた。
「お前のせいだからね、こうなったの全部。責任取ってよね」
やおあん
きっと夜生さんは付き合い出したら、すごく大事にしそうだなと。
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まえつぎ
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