小話
滝登+深雪
リクエスト
風紀に入ったら、ひとつ下の後輩に懐かれた。後輩というものに懐かれた事がなかったので、嬉しかったりする。
「ゆきちゃん、ゆきちゃん、」
そしてオレの事をゆきちゃんと呼ぶ。全く顔に合っていないあだ名で。
「どうした滝登」
「今日一緒にお昼ご飯食べよ?」
「ああ、わかった」
にこにこ笑って話す滝登は可愛いと思う。身長もそこそこ大きいのに、話し方のせいか可愛いく見えるのだ。弟が出来たみたいだ。
「ゆきちゃんは、おかーさんと同じ匂いする!」
「江夏と?」
「うん!何ていうか…、甘くて良い匂い、」
近付いた滝登に抱き着かれ、首筋の匂いを嗅がれた。仕草が犬のようで、頭をぐしゃぐしゃに撫でてやると更に強く抱き着いてきた。
その日の夜、滝登と仲良くなったついでに仲良くなった大神からメールが届いた。
監禁注意。とたった一言のワケの分からないメールが。
たきゆき
やんでーれ。
懐くというか、狙われている、
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まえつぎ
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