小話
竜×栄心
風間さんは可愛い。
すごく可愛いと思う。なのに、周りからの評価は最悪だ。皆顔で判断し過ぎなのだ。
確かに顔は怖い。真剣に考えてる顔なんて眉間にシワが寄っているから余計に酷い。俺にとってはそれすらも可愛く見えるのだけど。
「風間さん、」
本の整理をしていた風間さんを捕まえて、本棚に優しく押し付ける。そのままキスをする。
「今日、部屋行っていいですか」
鼻がぶつかりそうな距離で囁くと風間さんの顔がほんのり赤く染まった。
キスもセックスも初めてじゃないのに、こんな反応を見せる風間さんが可愛い。
「…ま、うん…いい、けど」
「はいじゃあ、行きますね」
照れ臭そうに頬をかく風間さんが可愛い。
もう悲しませたくない。意外と泣き虫なこの人を泣かせないように、大事にしなければ。
「…あ、そうだ、この絵本面白かった」
差し出された絵本を受け取る。
「本当ですか、今から読んでもいいですか?」
「ああ、気に入るといいけど」
嬉しそうに笑った風間さん。
この人の好きなものを出来るだけたくさん共有したい。
一緒に笑って、話したいんだ。
りゅうえい
一度書いて見たかった塚原視点
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まえつぎ
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