小話
絵里奈×伊行
いつも二人でいる事の多い、桐さんと絵里奈さん。だけど今日は絵里奈さん一人だ。
「今日、桐さんいないんですね」
「ああ。なんだ、桐がいなきゃ不満か?」
「そんなんじゃないです…!」
読んでいた本から顔を上げた絵里奈さんに向かって慌てて手を振った。
「…絵里奈さんと、二人っきりなの、あんまりないから、」
「緊張してる?」
「ちょっとだけ」
そう言うと絵里奈さんは持っていた本をテーブルに置き、おれの手を引く。膝の上に座らされ、さらりと髪を撫でられる。
「お前、髪綺麗だよな」
「髪?」
「そ、俺黒髪好きなんだよ」
髪を一房取られ、そこにちゅっとキスされる。絵里奈さんの顔がおれの頭に埋まり、べろりと頭皮を舐められた。
「は、わっ」
「頭の匂いも好みなんだよな」
シャンプーの匂いとかじゃ、ないんだろうか。絵里奈さんの好みがよく分からない。
「っ痛!」
ぐっと髪を掴まれ、頭皮に噛み付かれる。ぶちと髪の抜ける音がした。
「絵里奈さ、ん…痛い、」
「わり」
「ひ、ぁ…う、」
噛まれた場所を今度は優しく舐められ、背中がぞわぞわした。
「頭、性感帯にしようぜ」
がぶりと、また噛まれた。
えりあん
髪フェチというか頭フェチ?
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まえつぎ
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