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絶対的な秋くん



付き合っている一個年上の恋人にお前今日告白されるから、とりあえず頷いとけと言われた。
意味が分からなかったが、怒ると怖い不良の彼に逆らうおれではないので、わかったと頷いた。
いや別に逆らってもよかったんだけど、夜の営みが酷い事になりそうだからやめた。

そして昼休み、同じクラスの不良に体育館の裏に呼び出された。
恋人である、秋くんに聞いた話によると秋くんを慕う人達数人がゲームしていたらしく負けた奴が罰ゲーム。で、誰かに告白すると。
よくある話だ。
それを同じ教室で見ていた秋くんが面白がって、おれの名前を出し、今この状況というわけだ。
おれと秋くんがつき合っている事は隠しているから、秋くんの友達しか知らない。だから、こいつはおれをただのクラスメイトだと思っている。


「おい、久賀」


久賀はおれの名前で、フルネームは久賀透。今目の前にいるクラスメイトは渡辺尚史。よくいじられているのを見る。


「好きだ、つき合え」


頷く。
とりあえず頷けって秋くんに言われたから。


「は、お前意味分かって頷いてんの?」


また頷く。
まさか頷かれるとは思っていなかったらしく、渡辺くんは動揺しているようだった。
めんどくさい。すごく、めんどくさい。秋くんはどんな展開を望んでるワケ?
秋くんの望んでる展開は容易に想像出来た。あの人、愉快犯だから、結構酷い男だから。わかるよ。


「つき合うんだよね、」

「えっ…あ、ああ、おう…、つき合う、」


渡辺くんはどんな展開を想像してたんだろう?おれが断るって思ってたのかな。
ごめんね、断れないんだ。秋くんが、遊んでるから。おれと渡辺くんで。


「じゃあよろしく」


しばらくの間と心の中で呟く。


「…おう、」


照れたように頭をかく渡辺くんは案外可愛く見えた。ものすごく目つき悪いけど。
渡辺くんはどちらかというと、受け身なんじゃないかと思い、この場合おれがぐいぐいいった方がいいんだろうか?エッチをするつもりは全くないけど。
秋くんはどこまで、望んでる?
手は繋いだ方がいいかな、抱き着くのはアリ?じゃあキスは?


「おれの事透でいいよ、おれも尚史って呼ぶから」

「…とお、る?」

「うん、オッケー」


秋くん、これでいいんだよね?





―――――



不良秋くん×普通っ子透←馬鹿不良尚史←秋くんの親友
という風になる予定。



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あきゅろす。
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