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短編
二人暮らし



再会して一週間が経った。俺はゆーろさんの家で暮らしている。
もうすぐゆーろさんは大学卒業で、俺はその大学に行こうと思って只今猛勉強中だ。一年遅れだけど

うきょーさんとよしくんに会いに行ったら、うきょーさんには泣かれ、よしくんには殴られた。よしくん酷い。


「うー、暇だー」


ゆーろさんは大学に行ってるからいないし。勉強しなきゃいけないんだけど、さっぱり分からん。

ゆーろさんにバイトしたいって行ったら、ソッコーで却下された。せめて大学受かってからにしろと、むしろすんなって言われた。
…何故だ

テーブルに勉強道具を放置したまま、ゆーろさんの部屋に入る。
疲れたらとりあえずゆーろさんの部屋に行く。ゆーろさんのベッドに寝転び、ゴロゴロと動く。


「癒される」


勝手に部屋に入ってる事はゆーろさんには内緒だ。きっと知られたら、変態だと思われてしまう。
この部屋にいたら、ゆーろさんの全てを知れる気がする。


「何してんだよ」

「…は、え…?」


扉の所にゆーろさんが腕を組んで立っていた。


「っえ、えぇ!!だ、だって帰ってくるの3時頃だって言ってたじゃないっすか!」


まだ昼過ぎだよな?
急いでベッドから下り、ゆーろさんの目の前に正座する。


「…す、すんませんでした」

「何がだ?」

「か、勝手に部屋入って」

「知ってた」

「…え、マジで…」


がくりとうなだれる。
変態だと思われていたのか


「マジ。てっきりオレはオナってんのかと思ってたんだが、違うんだな」

「っな、な、何言ってんすか!!そ、そんなこと、出来るワケないっすよ!!」


神様のベッドでそんな事出来るわけがない。


「お前以外と初だな」

「ち、違うっす…!」


ぶんぶんと首を振ると、ゆーろさんに腕を掴まれ、ベッドに連れて行かれ押し倒された。


「じゃあヤる時声我慢するな。それと顔も隠すなよ。…正直、毎日ヤりてぇ」


付き合ってからゆーろさんとしたのはたったの二回だけ。
二年前に一回、一週間前に一回
俺の勉強もあるからという事で、そういう雰囲気になっても触るだけ。
声を我慢してしまうのは可愛くないから。顔を隠すのも同じ理由。
ただゆーろさんの顔は見たいから、困っている。


「…今から、するんすか?」

「嫌か」

「嫌じゃ、ないっすよ。ただ声は我慢するかも…」

「我慢したら、放置する」

「…は、ゆ、ゆーろさん?放置ってなんすか…?」


嫌な予感たっぷり。


「放置プレイ。右京からいいオモチャ貰ったんだよ、まひる」


にっこり笑われ、引き攣った笑みを返した。


「我慢しなきゃいい話だろ?」

「えっ、いや…それは、ちょっと無理っす…」

「まひる、好きだ」


それはずるいっすよー…
俺がゆーろさんに逆らえないの分かってるくせに



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