SMILE!
次期生徒会 side.一沙
江夏の事を聞いた次の日、朝から生徒会室に集まっている。理由は次の生徒会を決めるため。
年が明けたら生徒会は交代する。オレとしては、もう代わっても構わねぇがな。
「会長、ランキングはどうするんですか？」
武伊の言葉に腕を組み、答える。
「ランキングで役員を決めるのは止める。今からは全員指名制にする」
人気ランキング自体は止めず、ただの遊びとしてやる。
止めたら批判が多いだろうし、ランキングは四月にあるから、いろいろめんどいんだよな。
次期役員を生徒会、風紀を辞めるオレ達三年が指名する。
それを教師と理事長に通し、役員を決定すれば問題ないだろう。
「それで上総と話したんだが、次の生徒会長はアイツにしようと思う」
「茉はいいんですか？会長にならなくて」
「会長なんて俺には合わへんし、万年副会長でええよ」
確かに茉は会長っていうキャラじゃない。ま、副会長っていうキャラでもねぇが。
「茉は副会長、武伊は書記をそのまま引き継ぐっつー事でいいな」
「ええよ」
「はい、わかりました」
今更ながら、良い後輩を持ったと思う。それと頼りになる仲間を。
「日向と杏もいいか？」
「いいですよ」
「いいよー、会長様が決めた事だからね」
生徒会はあともうひとり副会長と会計を決めるだけか。
誰にするかなぁ、風紀委員も決めなきゃいけねぇし、上総と相談するか。
めんどくせぇ
この時期と入学の時期が一番めんどい。
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