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SMILE!
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しばらくして、撮り終わったのか岩代はおれをそのままにしてソファーに座る。


「良く撮れてますね」


それはいいから早く解いてくれ。
いや、本当はよくないけど…
よければ今すぐ撮った写真を消してくれ。


「……岩代、」


下半身に地味に熱が溜まって、じんじんする。


「誰がいいですか?」

「……なに、が…」

「今の写真送るの、誰がいいですかって聞いてるんです」

「…はっ!?」


岩代の言う事にあまりにも衝撃を受けて、いつもは出さない声を出してしまった。


「とりあえず隠岐と、それから半木、一沙、上総、佐々、金武、橘、木野…これくらいでいいですかね」


いろいろあって、皆の連絡先は知っているけど、まさかこんな事に使われるなんて思ってもみなかった。


「……やめてくれ」

「嫌です。知ってます?僕ってドSなんですよ」


今回の事で、すごく理解した。
理解したけど、そんな写真送られたら、なんて皆に説明すればいいんだ。


「じゃあ送りますよ。あ、それと僕がやったとは言わないでくださいよ?」

「………、」

「また同じ目にあいたいなら、いいですけど。それにさっきの写真、僕のケイタイに全部移したんで皆のを消しても無駄ですよ」


岩代はとても面白そう笑って、送信ボタンを押した。
おれの携帯電話を操作してから、ソファーから立ち上がり、お腹の上に置く。


「はい、返します。貴方のケイタイの中のデータは消したんで安心してください」


安心なんか出来るか
岩代を睨みつけると、ネクタイをやっと解いてくれた。


「赤くなってますね」

「……お前のせい、だろ」

「そうですね、それとこっちも」


そう言って、つなぎの隙間から手を突っ込み下着の上からおれのを掴んだ。


「…ひッ、ぅ…な、なにして…」

「勃ってるんで、イかせてあげますよ」


妖しく笑った岩代がとても恐ろしかった。
身体を起こし、岩代の腕を掴む。起こした時にお腹の上に置かれていた携帯電話が床に落ちた。


「…っい、いいから…しなくて」

「僕がしたいんで」


下着の上から自身を扱かれる。


「…っはぁ…、んッ」

「牛乳臭いですね」

「…っ…いわ、しろの、せい…だろ……はっ…ぁ」

「牛乳、嫌いなんですよ」


ぐちぐちと、卑猥な音がする。
必死に岩代にしがみついた。牛乳の臭いが移ればいいと、思いながら。


「…っあ…、んン、はっ…」

「もう出そうですか?」


こくこくと頷く。早く出したい。
荒く息をしていると、床に落ちていた携帯電話が音を立てた。それに驚き、肩が震えた。
岩代はおれの携帯電話を手に取ると、耳元で囁く。


「僕の名前は言わないでくださいね」

「…っ…え…?」


ぼんやりとしていると岩代が通話ボタンを押した。
ちょっ、ちょっと待て、
何で出るんだ、この状況で…!
焦っていると電話越しに声が聞こえた。



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あきゅろす。
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