[携帯モード] [URL送信]

SMILE!
3



両手首を床に縫い付けられ、動けないように岩代が馬乗りになる。


「…やめろ」

「嫌だと言ったらどうします?」

「…岩代っ」


こんな事して何になる?興味があるって、岩代はただ楽しんでるだけだろ。


「ちょっとだけつき合ってください」


岩代はおれの両手首を自分のネクタイで拘束する。
つなぎのチャックを全て下ろすと、中に着ていたTシャツを胸元まで上げる。
素肌を岩代の手が這う。


「…っや、めろ…な、んで…こんな事…」

「なんでって、したいからに決まってるでしょう。それ以外に理由なんてありませんよ」


笑った岩代はおれの胸に顔を埋めて、そこを舐めた。


「…ッぁ…い、わしろ…っ」


バタバタと足を動かしても、止めようとしない。
ちゅうっと乳首を吸われて、下半身に熱が溜まっていくのが分かった。


「…っほんと、に…これ以上は…だめ、だ…」

「どうしてです?」

「……どうして…って…、」


感じてしまう、から。なんて言えない。言い淀むと岩代が膝でそこを刺激した。


「っあ…、や、めろっ」

「感じてるじゃないですか」

「…ち、が」

「素直じゃないですね」


上から退いた岩代は、おれを見下ろす。


「いやらしいですね」


それは、岩代のせいだろ
もう止めてくれるのかと、拘束された手を岩代に向けた。


「……解いて、くれ…」

「まだ駄目ですよ。いい事思いついたんです。ちょっと待っててください」


岩代はそれだけ言って部屋を出て行った。
…え、ちょっと待て、


「…い、岩代っ!」


叫ぶが岩代は戻って来ない。
どこか行くなら、せめてネクタイを解いてほしかった。
少し熱を持った下半身がもどかしい。

手首のネクタイを解こうと、手首を捻るが全く解ける気配がない。きつく縛られ、手首が擦れる。


「…解け、ない」


無理矢理手首を動かしていたら、岩代が帰ってきた。何か買ってきたのか手にはビニール袋。


「何してるんです?」

「……解こうと、思って」

「まだ駄目ですよ」


岩代は軽くおれの股間を踏む。


「っぁ、い…、やめろ、」

「いいですよ。目的はこれじゃないので」


足を退かした岩代はビニール袋の中から、牛乳を取り出した。


「…何で、牛乳」

「カメラ越しだと精液に見えるかと思ったんですよ」

「……は?」


この男は何を言っている
牛乳が精液…?カメラ?
よく意味がわからない。
岩代は口元を緩めて、おれの横にしゃがみ込む。牛乳を開けると、おれの顔にかけてきた。


「…っ、なにして、」

「遊ぶんです」


顔の次は胸。
素肌に冷たい牛乳が流れ落ち、びくと身体が跳ねた。股間にもかけられ、身をよじる。身体中から、牛乳の臭いがする。
岩代に、顔にかかる髪を払われ、ポケットに入っていた携帯電話を取られた。


「……な、にするつもり、だ」

「なんでしょうね」


おれの携帯電話を開いた岩代はそれをおれに向けた。と思ったらシャッター音が聞こえた。


「…っちょっ…なに、撮って、」


今、撮られている写真を知らない人が見たら、確実に誤解するんじゃないか……?
身をよじり、撮らせないようにしようとしたが、岩代がおれの股間を踏む。


「…っぃ、」

「じっとしてください」


そんな事されたら、じっとするしかない…、
抵抗する方法もなくただ撮り終わるのを顔を歪めて待っていた。



[まえ][つぎ]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!