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SMILE!
6 side.流星



八くんと依鈴くんがいなくなった本部テントは微妙な雰囲気になっていた。


「よかったのかにゃ?」

「何がだ」

「行かせてよかったの?」


いや僕が行かせたんだけどね
晃雅くんはどう思ってるのかな。


「お前が行かせたんだろうが」

「いやぁそうなんだけど。依鈴くんって明らかに八くんの事好きだからさ、今頃告白でもしてるんじゃないかにゃーと思って」


本気なんだね依鈴くんは。僕らと違って。
何人いるだろう、八くんと本気で付き合いたいと思ってる人は。


「お前はいいのかよ。馬鹿犬の事好きなんじゃねえのか」

「好きだよ。でも選ぶのは八くんだから」


好きだと告白しても、最後に選ぶのは八くんだし、それに僕は告白するつもりなんてこれっぽっちもない。だって友達だし。
この友達って位置は何よりも得だと思っている。


「晃雅くんはどうするんだにゃ?八くんが他の人のモノになっても大丈夫なの?」

「アイツとの関係はこの学園にいるまでだ。卒業すれば、終わりだろ」


だから、どうでもいいって?
本当にそうかな?
確かにこの学園を卒業してしまえば八くんとの関係は無くなってしまうけど、繋がろうとすればずっと繋がっていられる。


「でも晃雅くんは好きなんでしょ、八くんの事。じゃなきゃ抱かないよね」

「さあな」

「素直じゃないにゃ」

「うるせえ、黙れ」


睨んでくる晃雅くんに笑い返す。

もっと必死になって八くんを求めてくれたら面白いのになぁ
依鈴くんみたいに。全然想像出来ないけどね。
八くんは誰を求めるのかな?
何もかも終わって最後に、君の隣に立ってるのは誰なんだろう?

僕にもほんの少しでもいいから可能性は残ってるのかなぁ?



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あきゅろす。
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