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SMILE!
3



「…はっ…、あっ」


中の精液を出し終わったのか、木野は指を抜き、おれの自身に触れた。


「勃ってるな」

「……や、だ…っ、」


こればっかりは嫌だと抵抗する。
カタカタと身体が震える。
怖い、


「…江夏、」


頬を両手で包み込まれ鼻が触れ合いそうな至近距離で木野は話す。


「オレを見ろ。お前を犯した奴じゃない。怖がるな」

「……っ、きの…、」


触れるだけのキスをして、木野は再びおれの自身に手を伸ばした。
シャワーの音が響く浴室に、ぐちゅぐちゅと小さく卑猥な音が聞こえる。


「…これ以上はしねぇから、安心しろ」

「……っん…ん…」


大神と楢木先生の時とは違う。
優しくて、おれの事を考えていてくれる。
木野は濡れたおれの顔に何度もキスを落とす。それはおれを安心させるための行為なのか…わからないが、嫌じゃなかった。


「…はっ…ぁ……んくっ」


溜まっていたものを木野の手に吐き出し、力の抜けたおれは床に座り込む。


「大丈夫か」


木野はシャワーを手に取り、おれの身体を綺麗に流しながらしゃがみ、顔を覗き込んできた。


「………ん、わ、るい…」

「気にすんな」


微笑む木野は、シャワーを止めおれを抱き上げた。


「タオル借りるぞ」


洗面所にあった大きなバスタオルを身体に巻かれ、木野もバスタオルを肩にかけ、おれをベッドまで運んだ。木野の歩いた所が水浸しになっていた。


「……木野、服…」


身長はあんまり変わらないし、おれのが入るかもしれないと部屋の角にあるクローゼットを指差す。
おれも服、着ないと…


「あ?借りていいのか?」


頷くと木野は床を水浸しにしながら、クローゼットに向かいおれの服をあさり始める。
木野は適当に服を取り、オレにも渡してくれた。


「背中手当てしてやるから、上はまだ着るなよ」


そう言って木野は服を持って、洗面所に向かった。
ベッドの上でぐっすり寝ているシマを撫でてから、服を着る。おれが着替え終わった頃に木野も戻って来た。おれの持っていた黒いジャージを着た木野はより不良に見えた。
どこからか発見したのか手にはビニール袋を持っていて、どうやらその中には濡れた制服が入っているようだ。もう片方の手には唯一濡れていないブレザー。
それをテーブルに置いて、木野は濡れた床をタオルで拭き出した。


「……え、ちょ…木野…」


そこまでしてくれなくても。


「あ?濡らしたのオレだから気にすんな。あと、ビニール袋貰ったから」


床を綺麗に拭いた木野はタオルを洗濯機に入れにまた洗面所の方へ向かった。



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あきゅろす。
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