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SMILE!
5



「…はっ、ぁ…は…、や」


楢木先生は関係なく、おれの腰を掴み揺さ振ってくる。


「…っべに、様…べに様…!」


うわ言のようにべに様と呟き続ける楢木先生。
誰だかわからないけど、おれが今こんな状況になっているのはそのべに様が関係しているのだろうかと、上手く回らない頭で考えた。


「…っぁ、は…はっ、」


動きが早くなり、楢木先生の息が乱れる。楢木先生はおれの耳元で話す。


「はぁっ…お前の、中に…出してやろう…っ」


その言葉と同時に楢木先生のものがドクリと弾け、中に精液が広がった。


「…っぅ…く、はっ」


おれは一度もイく事はなく、おれの自身は先走りに濡れているだけだった。

苦しい、痛い。
おれは…、犯された、のか。楢木先生に。

楢木先輩から解放されたのは、日が暮れた頃。
何回、犯されたか分からない。酷く長かった。気持ち悪くて、吐きそうだ。


「いいか、誰にも言うんじゃないぞ。自分の立場を分かっているだろう?」


楢木先生はそう言って準備室を出て行った。
身体を起こし、床に座り込み服をかき集める。ボロボロの服を抱きしめ、顔を埋め、


「…っふ…ぅ…ぅ、くっ…」


声を殺して、泣いた。

日が完全に落ちた頃、べたつく身体の上から破れた服を着て、準備室を出た。
身体が痛くて歩くのも辛い。それにおれの中には、楢木先生の出したものがあり、歩く度に太ももを流れ落ちた。

誰もいない校舎をゆっくり歩き、外に出た。家に向かって歩いていると、ガサと後ろから音がして肩を震わせ振り向く。


「…江夏?」

「……き、の」


ガリガリと頭をかきながら、近寄ってくる木野は、おれの姿を確認すると目を見開いた。


「っお前、まさか…」


おれに向かって手を伸ばしてくる木野を避けようと、後ずさる。


「……っ触ら、ないでくれ」


木野が悪いんじゃない。だけど、楢木先生の感触を思い出してしまうから、触らないで欲しい。
…怖いんだ



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