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SMILE!
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自分一人で親衛隊を止めるような力はないけど、出来る事なら自分でどうにかしたい。
ただの用務員のために鈴達、風紀委員会が動く事はしなくていい。
おれは守って欲しいなんて、思わない。


「どうにか、は出来ないだろうな。どの親衛隊が動くかも分からないし、対象は生徒じゃなく、用務員。風紀が対処するには限界がある。私達には、授業や仕事があるからな」


ちらりと鈴を見ると、悔しそうな顔をしていた。和泉は鈴を一瞥し、また話し始める。


「もし、ハチ公が親衛隊の制裁を受けたとしても、厳重注意。何があっても……それ以上の処罰はないと思え」


その和泉の言葉は、おれに向けられたものなのか…それとも、おれ以外に向けられたのか、
きっと両方だけど…和泉はおれよりも鈴達に伝えたい事だと思う。


「悪いな、ハチ公…立場上、これが限界だ」


苦笑する和泉に、おれは首を振った。


「……おれは、大丈夫だ」

「そうか。ハチ公、もし駄目だと思ったら紅に頼れ」

「は!?上総先輩、何言ってんの?頭大丈夫!?」


咲はソファーから立ち上がり、和泉の前まで行く。


「私は正常だ。いいか、紅は親衛隊を潰す為にあるんだ。自分達の担当が制裁を受けていると知れば、アイツら喜んで潰すだろう?それに風紀や生徒会よりも勝手がきく」


和泉は紅の事、そんなに嫌いじゃないのかもしれない。そうじゃなければこんな事言わないはずだ。


「それによく考えてみろ。厳重注意以上はないが、紅にやられたら一週間は寮で安静。悪ければ病院送り」


和泉は妖しく微笑み、停学と同じになるだろう?そう言い放った。
…いや、停学と同じって、もしかしたら停学以上の罰じゃないか?


「とにかく、気をつけた方がいい。いいな?」


真面目な顔をした和泉に向かって一度頷く。



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