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SMILE!
3



「得にアレみたいな何も分かってないような奴は殺したい程嫌いですよ。……貴方はアレが好きですか?」

「…好き、じゃない…だけど、嫌い、でもない」


おれは赤塚をよく知らない。
だから、好きだとも、嫌いだとも言えない。赤塚を苦手だと思ったけど、それは嫌いとは違うし…


「そんなんじゃ、アレに振り回されますよ」


岩代がクスクスと笑う。


「面白いですね、貴方は。紅の担当というだけで面白いのに」

「……」


面白いって…こっちは全然面白くないんだが。


「指輪、わざわざありがとうございました」


岩代がおれに向かって、手の平を向けた。
指輪を返すために岩代に近づく。岩代の手の平に指輪を置こうとした、
けど、岩代がおれの手首を掴んだせいで、指輪はコツンと音をたてて床に落ちた。


「……な、に」


手に持っていたタバコを一度口にくわえ、クスリと笑った岩代はタバコをぽとりと床に落とした。


「……岩、っ」


岩代という言葉は出なかった。
というか出せなかった。何故かおれは岩代にキスされていた。
…何が、起こってる…?
何で、岩代と、キスしてるんだ


「……っ!!」


開いていた口の隙間から、タバコの煙が入ってきて、口の中はすぐにタバコの煙が充満した。


「…はあッ…は…ふ…」


岩代がおれを離した途端、煙を吐き出す。


「…何、するんだ…」

「貴方みたいな人間は、嫌いじゃないですよ」

「…だから、って…キ、ス…なんか」

「もう一度してあげましょうか」


ニコリと笑う岩代。
そんな岩代に首を横に振った。


「……遠慮、する…」

「それは残念ですね」


いつまでも、ここにいる訳にもいかず岩代に声をかけた。


「…じゃあ、おれは…戻るから」


その言葉に岩代はヒラヒラと手を振った。


「アレには気をつけたほうがいいですよ」


岩代のその言葉を最後に、倉庫を後にした。



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あきゅろす。
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