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SMILE!




次の日の朝、激しい雨の音で目が覚めた。ドシャ降りだ。

いつもなら、起きているシマも今日ばっかりは、ベッドの端っこで丸まっていた。おれも起きる気になれず、布団にくるまって窓の外をじーっと見る。
というか、身体が痛くて起きたくても起きれない。

そういえば、紅の担当も今日で三日じゃないか?
五十嵐の言う通り、三日続いてしまった。
紅の担当になって、たった三日だけど、その三日の内にたくさんの人と関わった。

最初は青柳。
それから、黒川、木野、五十嵐、隠岐。咲と菊。矢沼……そして、加賀谷

人を助けたのも初めてだった。
でも、鈴はちょっと怒っていた。

おれは少しでも、変われただろうか?
自分だけの為じゃなく、誰か人の為に何か出来るような人間に、おれはなれるだろうか?



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