SMILE! 2 side.美涼 はちゅの所に来たのは、何となくだった。居場所は千里が調べてたから、すぐに来れた。 行ってみたらはちゅはいなくて、かわりに猫がベッドで寝ていた。 ベッドに座って、猫を見てると、奥からはちゅが出て来た。 ボサボサの髪がしっとり濡れていて、水滴が首筋を伝っていた。 前髪は上げられていて、かなり印象がかわるなあと思って言ったら、はちゅは急いで前髪を下ろし顔を隠した。 良い意味なんだけど。 背は高いのにビクビクするはちゅが面白くて、からかった。 邪魔はしないでね、と言えば、返ってきた答えは、 分からない 暴力じゃ、何も解決しない そんな事、言われるとは思わなかった。 バカな事はしない方がいいとは、言ったけど、どーでもいい。 面白そうだったから、言ってみただけだし、たかが用務員に、おれ達紅がどうこう出来る訳ない。 でも、心のどこかでは、はちゅが何かやらかしてくれたらいいなあ、なんて思ってる訳だけど 傘をさして、くるくる回す。 ああ、楽しいなあ 早く面白い事、ないかなあ 早く、ぶっ潰したいねぇ、 欲に塗れた奴を。それが目的。 . [まえ][つぎ] [戻る] |