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SMILE!
写真



「おっ、おお俺、矢沼、武伊って言います!!」


矢沼と名乗ったそいつは、1メートルくらい離れた所に何故か正座で座った。制服、汚れる…
顔を真っ赤に染めて、まるでリンゴみたいだ。髪がちょうど緑色っぽいし。


「ええと、あ、あの…ええ江夏、さん…ですよね…?」


コクンと頷くと矢沼は、満面の笑みを見せた。と、思ったらすぐに視線をそわそわと漂わせた。


「あー、えーと、あの、うー…」

「……、」


何がしたいんだ…?
観察していると、矢沼は突然顔を上げ言った。


「しゃっ、しゃしゃ写真っ!とってもいいですかっ!!」

「……しゃ、しん…?」


突然何を言い出すかと思えば、写真、って……
何の写真だ?花の写真か?


「はい!!…だ、駄目ですか?」


しょんぼりと落ち込む姿が何かほっとけなくて駄目じゃないと小声で伝える。


「ほ、本当ですか!?ありがとうございますっ!!」


土下座の勢いで頭を下げられ、すごく焦った。
制服のポケットから携帯電話を取り出すと、花壇というか……おれに向かって構えた。



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あきゅろす。
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