一 海賊団 の 船長 が あらわれた !▽
戦う
技
逃げる ←
さてさてさて、どうする?って聞く間もなく僕は"逃げる"をチョイスだった。
別に運良く出会えたのだから話してみるのも良かっただろう。むしろ最初はその目的で探していたのだから。
でもさ、ちょっと想像していたのと違うって言うか。びっくりしたと言うか危険を感じたと言うか。
ニヤリと笑った隈濃い船長は、こう言ったのだ。
「ロリ天使とか欲しすぎ」
――例えるなら、そう、『!?』状態だった。いやそうなるよねそうでしょ?正直ドン引きした。
それにどこがロリだどこが。背低いからかあんたから見たら低いからか!胸もまな板だからか!!コノヤロウ!!
つかあの人「昨日も見た」って言ってなかったか?言ってたよな?昨日どこかで僕を見ていたと言う訳だ・・・。恐っ(※人の事言えません)
と、色々と思考を巡らしながら今僕は逃走中。むっちゃ走って逃げてる。
後ろを振り返って確認したい。だが恐い。何だろかこの得も知れぬ恐怖は。
とりあえず船に帰ろう。もう船から降りない様にしてエースに謝ろう。僕が間違っていました。やはり理想と現実は違うのを改めて学んだよ。
「"ROOM(ルーム)"」
建物の隙間を走っていた僕の耳に届いたのは、
「"シャンブルズ"」
能力発動のトリッキーワードですた。
後ろでグシャと何かが潰れた音がし、僕はローさんの腕に収まっていた。
いやいやいやいやおいおいおいおい。
「よし、行くか」
『なななな何故!?どうしてそうなったんですか!?』
とういう事で、今日含め3日分の回想をしながら僕は今ローさんに脇に抱えられ、足元の流れる景色を見ていた。
チクショー。今翠万色無いんだよな置いて来ちゃったから。それこそ『"アクシオ"!』って言ったら飛んできてくれないだろうか。おっと別作品交じった。
何にせよこの状況を打破する為にはやむを得ない。エースを呼ぼう、と思ったのだが。
呼んでしまったらもしかしたら白ひげ海賊団とハートの海賊団で戦う事になっちゃうんじゃないか。一応この人白ひげの仲間に手を出していますよね。拉致っていると言う事で。
いやいやいや戦争はダメだよ!?だってこえーしこんな僕ぼっちを取り返すだけにそんな事する方がおかしい!
ええと・・・じゃあ、呼んでも無害な人を。エースは論外なので、マルコ隊長に助け・・・いや恐い。ならキフリか?一番手っ取り早いか。
「こっちの方が格好がいいか」
『!?』
出た二度目の『!?』、じゃねェ!!
『ちょォォ!?待て降ろせつか降ろせ!!』
ローさんは脇に抱える形から、腕を尻の下に回し上に抱え込む形に・・・ギャァァァアアアア!嫌だァァァ!
「俺に命令するな。死にたいのか?」
『何かデジャヴ!!酷くデジャヴ!』
いつぞやの超桃鳥と被るんですけど!何だよノースブルーにいる奴らはこんなんばっかか!
途端に何故か揺さぶられたので反射的に落ちてしまう!とローさんの首に腕を伸ばした。
「そうそう」
『はっ、えっ何がそう?』
まさかしがみついた事がそうなのか。もう落ちるかそうしようか。
とにかくキフリと連絡をば!
《キフリ応答しろすぐ応答し》
「あれキャプテン。その子供どうしたんすか」
〈・・・一応応答してみた〉
《えええええええ!!!》
なんと横から声が聞こえたと思えば、キャスケット帽の彼とキフリが来た。だから、えええええええ!!?
《なな何でお前キャスケットさんと一緒なの!?》
〈そこらで知り合ってだな。つかキャスケットさん、ってストレートな。それよりお前こそ余所の船長に抱えられてるって・・・〉
「ゲットした」
「マジッスか」
おい何だ「ゲットした」って。こちとらゲットされた覚えはねェよポケ○ンかよ!
「ああ、キフリ。驚いても仕方ねェよな。俺海賊でこの人はうちのキャプテンなんだ。そんであの子、多分キャプテンに気に入られたから連れ帰られてるんだと思う」
「(実は海賊、じゃなくてひずにに驚いたんだけど)へ、へぇ」
「あ、こいつキフリっつってそこらで知り合ったんです」
「えっと、どうも」
「ああ」
いやいや知り合ってどーすんの!
《キフリ助けてくれ。ゲットされたとかそんなんじゃないんだ。これは単に拉致られてるだけなんだよ!!》
〈え?お前から会いに行ってそうなったんじゃねーの?〉
「とりあえず船に帰る」
「キフリもちょっと船上げていいッスか?」
「構わねェ」
《それをやっぱり止めようと思って帰ろうとしたら偶然出会っただけなんだよ!こいつロリコンなんだよ!》
〈お前と趣味一緒じゃねーか〉
《そうだな。いや言ってる場合じゃないんだよ!!》
「キフリー、着いたぜ」
「ここが今日からひずにが暮らす所だからな」
『いや何言ってんの!?マジ離して下さいよ!』
何かヤバい展開になってきた気がする!僕帰れんのこれ!?
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