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「手塚、HAPPY BIRTHDAY!!」

目覚めると俺の目の前に不二がいた。相変わらず文句の着けようがない素晴らしい発音だ。いや、そんな事の前に、、

何故お前がここにいる。そして何故俺を押し倒したような体勢なんだ。

「来ちゃったvV」

えへ。と可愛らしく照れるが全くもって笑えない。むしろ腹がたってくる。

「今年の手塚の誕生日が休日なのがいけないんだよ?会えないかと思ったじゃん」

お前なら会おうと思えばいつだって会えると思うが?現に今だって俺の目の前にいるじゃないか。

「手塚?まだ寝ぼけてる??」

確かに寝ぼけてはいるな。考えているだけで瞼は開ききってはいない。思考はついて来ているハズなんだがな。

ぼーっとする俺を見てか不二が不機嫌そうな顔をした。そんな顔をするな。朝早くから俺の部屋にくるお前が悪い。
言い忘れていたが今の時刻は大体2時だ。朝の。



「お――い」

もういい。しばらく放っておく事にしよう。
そう思い重い瞳を再び閉じようとした時─

「…………っ!!」

不意に口を塞がれた。しかも舌まで入れられて。

「ふ、不二!」
「クス、おはよ」

肩を押すと不二が楽しそうに笑った。まったくこの男は……。朝から何をするんだ。仕方なく不二を退けて体を起こした。またこんな事をされてはたまらん。

「で、こんな真夜中になんの用だ?」
「手塚の誕生日祝いに来たに決まってるじゃん。プレゼント何だと思う?」
「……………」
「……………」
「………『僕がプレゼント』とか言わないだろうな?」

少し考えた後の俺の答えだ。

「えっ。僕が良かった!?」
「いや……そ「そっか……僕が良かったのか……。でも、たしかにたまには手塚に襲われるってのもいいなー。」

俺の言葉を無視して一人で話し続ける不二。
「お、おい……」
「あ。でも手塚が襲ってきたらきっと可愛いから襲い返しちゃいそうだなぁ…。」
「不二……」
「そうすると手塚の誘い受けか……。いや、それもいいんだけど僕としては嫌がるのを無理矢理ヤるほうが……」
「不二っ!!!」

俺の声で言葉を止めた不二は暫く俺の顔を見つめ、申し訳なさそうに言った。

「ごめん。やっぱり襲われるより襲う方がいいや……」
「…………」

すまないが。一人で暴走…もとい、妄想するのは止めてくれないだろうか。

「…で、結局プレゼントはなんなんだ」
「あ、うん。はい。」

不二が持ってきたであろう緑の紙袋を取り出した。『開けて』と言われたので開けてみると小さなサボテンが入っていて、鉢には『手塚HAPPY BIRTHDAY by周助』と書かれていた。

「ルアーとかタオルとか色々考えたんだけどルアーはどれがいいかなんて分からないし、タオルは手塚なら沢山の人から貰うかなって」

だからってサボテンか。まぁ不二らしいと言えば不二らしいがな。

「ね、気に入った?」
「ん、あぁ…」

すると不二がクスっと笑った。嫌な予感がするのは気のせいだろうか……。

「じゃあさ、お礼くれない?」
「お礼……?」
「周助って呼んで?」
「なっ………!」

な、何を言い出すか、この男は!自分でも顔が赤くなるのが分かる。

「今日だけだから、ね?」

何故自分の誕生日なのにお礼をせねばならん!!
しかし希望に満ちた不二の瞳に逆らう事なんて俺には出来ず、、

「………しゅう…すけ…」
「……ありがと…国光」

惚れた弱味だ。多分俺は不二には一生逆らえないんだろう。

結局俺はその日1日不二の事を周助と呼んでいた……。

Fin...











何がしたいか分からなくなりました……
とにかく不二を暴走させたかったといいますか(笑)

とにかくはっぴぃばーすで手塚!!!



あきゅろす。
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