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騒乱2
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[騒乱]


「廃棄コロニーの内部調査ですか?」
イザークは、極秘裏に自分たち(ディアッカ&イザーク)を呼び出した議長の言葉を鸚鵡返しする。
「そうだ、これを見てくれたまえ」
手渡されたのはメールのコピーらしい。
『我々はポイント・・のコロニー、通称エデンの領有権を有するものである。貴殿らがこのコロニーに偵察を行っているのは明らかに不当行為である。故にコロニー周辺を旋回している偵察部隊の即刻排除を求める』
「これは!?」
驚くイザークとディアッカに議長は鷹揚にうなづいた。
「あぁ。おそらくそう、なのだろうね。この一週間後偵察部隊は壊滅した」
「「!?」」
要約すると断言はできないが、連合と思われる軍がこのコロニーを欲し、下手をすると攻撃をしかける可能性があるということか
「それで、議長は俺たちに何をしてもらいたいんで?」

ディアッカが内心の不安を御くびも出さずに尋ねた。確かこのコロニーはミリアリアが探っていたコロニーである。一年ほど前の話だが、もし議長が連合に渡る前に破壊しろとかいいだしたら巻き込みかねない。彼女がそこにいる可能性だってあるのだから。
「君たちには、ここの住人と条約を結んでほしい。ここを奪われるのは、軍略的に危険だが今のままでは下手に手を出せない。元々、地球の国家の私有物なのは確かな分けだからね」
「そこで、住民の安全を保障する代わりに領有権を引き渡しを要請するのですね」
イザークの言葉に議長は深く頷いた。
「イザーク・ジュール。君には、期待しているよ。ここの代表は『赤の軍医』だ。知らない仲ではないだろう?」
「リナ・カリュンフェイ!」
イザークは目を見開く。ディアッカもかすかに息を呑んだ。まさか、そんな大物名前が挙がるとは…
隊こそ違ったがその人物の有能さも人となりも知っていた。この任務がすんなりいかないことを二人は予見した。

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あきゅろす。
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