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再会
始めて訪れたプラントのステーションでミリアリアは忙しなく目を泳がせた。迎いに来てくれているはずだが、彼がどこにいるのかも見当もつかない。
首都らしく活気に満ちた喧騒の中、その声は不安をかき消すように彼女の耳に届いた。
「ミリアリア!!」
振り向いて飛び込んできた懐かしい彼の姿に安堵感と覚えた。
「ディアッカ」
数週間前に会いたいと電話した時のことを思い出す。電話越しで聞こえる彼の声は子供のようにはしゃいでいて、顔が見えない分素直にそれがわかって嬉しかった。だが、彼の望む再会と自分のそれとではあまりに差がある。そのことがちくりとミリアリアの胸を刺した。
「悪い、探しただろ?」
ディアッカはそういって少しすまなそうな顔をした。
ミリアリアは首を振った。
「平気。すぐ見つけられたし」
彼女の言葉に満足そうに目を細めた。ほんの2,3ヶ月見ない間に彼女はずいぶんきれいになった気がした。会えなかった間の寂寥感がそう見せているのか、見たことのない私服姿が彼女をより魅力的に見せているのかもしれない。
「変な感じね」
「ん?」
「あんたのそんな格好見たことなかったから」
ミリアリアも見慣れないディアッカの私服姿にほんの少しだけときめきを覚えていた。
「惚れた?」
「馬鹿
ただ、楽しくて、嬉しくて、懐かしい。けれどそんな会話は長くは続かなかった。


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