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サワ高デビュー3
「ハマーって言うらしいよ。一日でサワ高シメたとかで……」
「マジ!? 見た目よりずっとデンジャー!?」

サワ高デビュー3──

つうか人数多いな〜! マジで金髪だらけの地獄だこりゃ。

「この絵見たか? よろしく頼むわ!」

んだあのクソみてーな絵は?

「いいかオメーら! こいつらみてーにクソみてーなマネしてたらレジェンドにはなれねーからよ! 全員の力が必要だいいな?」
「うぉおお〜!! マジで英雄になってやるぜ〜!!」

なっ……ヒィイなんだこのキレた集会は〜!

「楽しかったら全部正解だ!」
「ウォオオ〜!!」

なな、番長がアレか……昨日体育館ですれ違ったような……。
うひぁ〜体育館の中がタバコでケムいケムいむさくるしすぎる!

「よっしゃ教室戻っか!」
「だね……俺も不良じゃないから縁遠いっていうか……」

志染と二人で教室戻ったらフゥウ〜マジメにべんきょーすっか!
バカだとモテねーしな!

「船津おまえ、視聴覚室にコレ運んでおけ〜」
「んなっ!? 先生何故に俺をご指名で〜!?」
「日直だろうが」
「ああっ! そういえば! ヤッベーサバト見学してる場合じゃなかったゼ〜!」

ふう、やっぱサワ高広すぎ問題なこれ。
廊下歩いてる女子ちゃんに聞いてもナンか知らねーけどキモイ言われるしよ〜!
ついでに電話番号も教えてっつったからか? わっかんね〜。
そんなにガッついてねー筈なのに……!

「あっ! カワイイ女子ちゃん発見! ふう……見てるだけでも癒しだわ〜って見てる場合じゃねーお近づきにならねば〜!」

ついでに視聴覚室の場所も聞いてスリーサイズも聞いちまおうっと!

「あっ……テンガくん」
「んあ?」

女子ちゃんの視線の先に振り返ったら、なな、なんだこのビジュアル雰囲気なイケメンは!?
カレシか〜?

「いい臀部だ……」
「何言ってんのアハハ」

デンブ!? アレか!? ピンクの粉か!?

「これから時間あるか……?」
「あ、うん、けどォ〜話したこともなくない?」

なんだと!?

「話したこともねーとか……つまりナンパかよ!?」

思わず叫んじまったらクルッと振り返ったヤツ、くそうやっぱイケメンかよォ〜!

「俺がその女子ちゃんに声かけよーと思ったのにィ〜!!」
「……悪いな」
「え? なに? 私を取り合う的な?」
「その通りデス! さ、一緒にきなよ女子ちゃ……っな、俺の顔面を押すな〜! このナンパヤロウがあ〜!」

ん? なんかゴトッと落ちて……?
ウネウネしたヤバイブツが激しい動きをしていて……?

「ギャー!! なんなんだテメ〜はァ〜!! サワ高の恥部がここに〜! 一緒に逃げんぞ! 女子ちゃん!」
「え、女子ちゃんとか、キモ……」
「んなああ〜? こんなクレイジーなヤツの方がいいってのか結局顔か〜!」

俺の正義のヒーロー感が粉砕されて〜!?

クソヤベーバイブ拾ったヤツは女子ちゃんのケツ触りながらさらってっちまうとか……。

「ゴムつけてよね」

女子ちゃんも結局喜んでるとか……!
くそう俺はなんて当て馬なんだ〜!?

「ゴムて……ゴムて……まさか今からどこかで使うんか!」
「ゴムならある」
「持ってんのか! 俺も持ってるぜ〜いつナニが起きてもいいようにな!」
「あっ、ブランドモンじゃん、かわいい」

おおおこれは起死回生〜!?

「マジか! こっちにカモーン!」
「……交換しろ」
「ハァア!? なんで俺がテメーのコカンのアシストしなきゃなんねーんだ! って、顔面近ッ!」
「これと交換しろ……もの凄くいいヤツだ……」
「な……そ、そんなにクレイジーなゴムがここに!?」

アッ! 俺がビックリしてる間にささっと交換されちまって、女子ちゃんまで嬉しそーにアイツについてっちまうし〜!

「つうか、もらいもんのゴム使うとかありえないんですけど〜」

とか言いつつ嬉しそうに寄り添ってやがる!

「……音楽室にまだある」

な……ソコでヤるつもりか……?

「なな、こ、これは是非見学を〜! させてくれ〜!」
「えーヤダーキモッ! 童貞?」
「ガーン! 哀れみの視線がイタイ〜!」 

くそ……あのテンガ……? っつったか?
今から音楽室でヤるとは……今から……くっそーおさまらねえ!
あの女子ちゃんと……カワイイケツと……くっそ〜どこかでこの妄想力を発散させるしかねえ〜!

「それにしても、トイレってのもベタだよな〜」

ま、一発抜いてから視聴覚室行けばいっか!

「おっここってナニかの部室? 鍵あいてんし! へえ、バド部か……。電気つけなきゃけっこー暗いじゃん、カーテンも閉めて〜おっしゃここでシコッか!」

つうかこのゴムつけてみっか。
あのマッドバイブエロヤロウすげーの持ってそうだし、俺のスーパーマストに早速つけてみてチャレンジ〜!

「つうか……フツーのゴムじゃね? え? なな、これはー!?」

この薄暗い中でも光ってる! 俺のコカンが光ってる!
蛍光ゴムかよすげえ! 

「ウオオなんて光輝くんだ……これがホントの光る棒!?」

ん? 何か足音が……?

「ゲッ! 誰か来たッ! 隠れないと〜!」

ロッカーの後ろのこのカーテンのスキマに〜!

「お? 電気つかねーじゃねえか」

うがっ! 入ってきやがった!
しかも何人かいるっぽい!

「暗いな」
「今日曇ってっからな……つかカーテンも閉まってんじゃねえか」



のぁああ〜! コッチくんな〜!
つうか俺の光る棒! 早く収まってくれ〜!

「あ? なんか今チラッと光んなかったか?」

ヒィ! 隠れてんのに光る突起だけが隠れきれてね〜!
早く……っコイツ! 未使用だからって頑張りすぎだろ! 早く収まっ……!

「つうかやーっぱ電球キレてね?」
「チッ……メンドくせー」
「放課後にバド部の連中が変えるんじゃね?」
「っつっても賭け途中だっただろうが!」
「カーテン開けてもあんま明るくならねえなこの天気じゃ……」
「電球ドコだよコラァ!」

ヒィイこっちくる! 早くこのエレクトしたコカンを仕舞わねば〜!
くそっ……! 無理やり押し込……っみてえのに!

「あ?」
「あ、チャス……」

電球探してるサングラスメンズとバッタリ、薄暗い空間に俺の収まりきれねー光る棒が……。

「テメー……」
「い、今、しまうんで……」
「このド変態ヤローがァアア!!」
「ギャー!! コカン半分おっぴろげてブッ飛ばされた〜!!」

い、いでえええ〜!
今のうちに縮み上がったブツを回収して〜!

「なんだァ!? このクソ痛てえナニヤロウはよ!」 
「光ってやがる」
「こんの……ド変態ヤロウがあ〜ナメてんのか!?」

な……なんと、ドス……!?

「ギャー!! なんという鋭利な刃物!! そちらこそギンギンに光って〜!! 俺のコカンよりデンジャラス……ッ!」
「うっせーぞ切り落としてやっかコラァ!」

ウォオオまだ未使用なまま逝ってしまわれるのか俺のコカン──!!

「まっ……まっ……っウォアア! よっしゃジッパー仕舞っ……っぐぁああっぶねえ! ドスに見舞われて転校二日目でお亡くなりに!?」
「んだテメー転校生かよ? どーりで金髪でも見た事ねえツラだ」

おお……っこっちの人はドえらいクール……!

「いくらキンパツでもんなバカ覚えてられっか!」

ヒィイ! ドスセンパイは鋭利な刃物を手にしたままに〜!!

「ぐぅう……俺は溢れ出る青春を孤独に吐き出そうとしてしまっただけだ〜!」
「コイてただけじゃねえか!」
「くう!」

ドスセンパイに引き続きオラァされて俺のズボンの中もやっと縮み上がったぜ……。
そこでクールなお人が何事もなかったよーに座って俺に一本差し向けた。──はて?

「もー収まったんだろ? 吸うか?」
「んあ? 俺ぁタバコは吸わね! 呼吸が乱れっからな!」

そこでまたドスセンパイの鋭利な刃がギラリ──!?

「ついさっきまで呼吸乱してやがった変態ヤロウがァ〜!」
「ぐぁあ〜! 刺さ……っノォー!」
「お、身軽じゃね」
「っ……とと、ホワッと……お邪魔しましたァアー!」

っぶねー!
まさかドスとは……!

「あっそーだ! まだ放出したりしてないんで安心してその場所使ってね……?」
「ゴラァ!」
「ギャー!! せめてこの視聴覚ルームに運ぶ荷物だけ取らせて〜!」
「ぁあ……?」
「サンケイ〜ほっとけほっとけ」
「あざっしたー!!」

ハァハァ……ッ!
追いかけてこなくてよかったけど、クッソヤッバかった〜!

「アッ! 授業始まってんじゃん! やっべー!」

クソ! 青春を吐き出せないままに戻らなければ〜!

サワ高デビュー3──

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