ボンゴレプロダクション!
ボンゴレプロダクション!1
「さて、みんな集まったな」
そう、やけに深刻そうな顔をして金髪の男はその顔に似合わない冷笑を浮かべた。

ギャグなノリの明るい文です☆

「今年から入るツナだ。私の孫だ。苛めたら死刑な」
若そうな男が座ったまま指差す。金髪の彼はやけに整った顔で精悍な雰囲気を醸し出している。指の先には少しその面影がある青年が居心地悪そうに一礼する。
「苛めたら死刑ってまたいきなりだな…」
「だって私のツナは可愛いんだもん」
さっきまでの精悍さは何処へ言ったか…適当なノリで口を尖らせながら金髪の男社長、プリーモは言う。
「だっての使い方可笑しいだろ金パ。つぅかお前の?」
「そうに決まっているだろう!!」
怒ったように机を思い切り叩き、少し丸まったもみ上げを弄くる青年を睨む。
その視線を受けて、興味なさ気に青年は頭を掻く。
「僕はそれよりも社長に孫がいたのが驚きで成らないよ。」
「貴方年齢幾つなんですか。」
横から口を挟んでくる黒髪の青年。その横で疑うような視線を送る長身の青年。
「年齢なんて気にしないんだッ☆」
「じいちゃん、いい年して目元でピースすんのやめて」
社長、と呼ばれた男が軽そうに目元でピースをしてウインクをする。
それを見てツナと呼ばれた青年は深くため息をつく。
「すいません。えっと、今日からグループボンゴレでマネージャーとして働かせて頂く沢田ツナといいます。よろしくお願いします」
ぺこ、と頭を下げ自己紹介をする沢田ツナ。
先ほどの黒髪の青年、大人気アイドル雲雀恭弥が驚いたように目を点にしてプリーモを凝視する。
「ヤダこの子割かし普通じゃないの!」
長身の藍色の髪の青年、大人気弄られアイドル六道骸も感心するようにツナをじっと見つめる。
「てっきり社長に似て自由かと思ってましたが……」
ツナは困惑しながらも骸の視線を受け止める。
「祖父が自由だから逆にしっかりしたんじゃないんですかね?」
茶髪の可愛目のタイプの少年、バジルが観察するようにツナを見た後、首を傾げる。
「あぁ、なるほど」
ポン、と手を打つ雲雀恭弥と六道骸。彼らはいつも喧嘩をしているのに、こういうときだけ息が合う。全く憎たらしいほどだ。
「貴様らそれは失礼に値するぞ」
訝しげにプリーモが言い放てば、雲雀、骸、バジルからの容赦ないことば。
「そう言われてもいいことをアンタはいつもしてるんだろ」
ドスッ、と何かが心に刺さるような音がしてプリーモがツナに縋りつくように駆け寄り、泣きつく。
「うわぁーんツナぁーみんなが苛めるぅー」
すると、それを受け止めつつプリーモを諭そうと説得をし始めるツナ。
「いやね、じいちゃんもいつも暴れてるのがダメなんだよ?ね?」
「ぷぷーっ!!孫に諭される社長とかwww」
リボーンが影の方で吹き出す。その隣で雲雀や骸も必死に笑いを堪えようとしていて、イラっとしてプリーモが「おい」と声をかける。
すると急にピシっと手を揃え立つ。プリーモはその姿を見てため息混じりにツナに言う。
「あのな、ツナ。これは暴れてるんじゃないんだ。仕事なんだ」
「でもさ、兄貴も仕事してるけどいつも大変そうだよ?仕事って苦労するものでしょ?ね?」
きょとん、とした表情でツナが言い返す。
言い返すことばもなく、プリーモが沈黙する。
「……………」
「こりゃ負けだな。プリーモ」
リボーンがくくっ、と笑いながら言う。
---ここはグループボンゴレ。今のタレントアイドルを幾千と世に出している人気グループ。
            -fin-
1話目から躓いちゃったよこれ続かないんじゃないの!?とか思い始めちゃった。笑
5話行けば良いな。←



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