ボンゴレプロダクション!
ボンゴレプロダクション!人気投票結果
「さて、じゃあここでグループミルフィオーレと」
「グループボンゴレでの共同人気投票結果でも公表としようか」
白髪の男と金髪の男が気だるそうに椅子にもたれながら口を開いた。

ボンプロ!結果発表!

「えーと一位から言うぞー」
耳の中に指を突っ込んで鼻を鳴らしながらしゃべるプリーモ。
「ね、ねぇ…じいちゃん。もうちょっとやる気ある感じにしゃべれないの?」
目をぱちぱちさせながら聞くツナ。
「おう、やる気出させてやる。ツナ、下がってろ」
「ちょ、綱吉。その武器はなんだ!?」
綱吉が後ろからツナの肩を掴んで身を乗り出す。
その綱吉の手に握られた物を見てプリーモが頬を引くつらせる。
「いや、やる気は力づくで出させるべきだ、と白蘭に教わって」
「いやボクそんなこと教えてないよ!?」
白蘭が慌てたように手を大きく振る。
必死に綱吉からの攻撃を避けながらプリーモが叫ぶ。
「白蘭んんんんん!!貴様我が孫に何を教えてくれている!!」
「なんで君は直ぐに孫を信じるの!?」
「じゃ、まぁとっとと結果やっちゃうね」
「君ってマイペースだよねホント」
「雲雀君に言われたくないよ。ユニットは順調かい?犬猿の仲なのによく続いてるねホント」
「いやみのつもりですか?入江正一」
「いやみ?僕がそんな男に見えるの?いやみなんて姑息なことするのは精々君くらいだろ?」
入江が口を開くとぽんぽん繰り広げられる口論。
少しいがみ合うようになりながら入江が笑う。

「1位は残念ながら雲雀君だ。54票でコメントとしては…”とにかくカッコいい!!!”と”かっこぅいいぜ!”君、詐欺にも程があるんじゃない?」
渡された書類を眺めながら無感情に入江が淡々と述べる。
「ふん、自分のトコのアイドルが入ってないから僻みかい?」
クク、と雲雀が笑う。
「まぁ僕の人気は当然だよ。かっこいいなんてありがとうね。愛してるよ〜」
「ちょ、お前愛してるとかキモwww」
綱吉が口元に手を添えながらぷぷぷ、と笑う。
「別に綱吉にキモいって言われても構わないよーツナは僕を受け入れてくれるもんねー?」
「え、あ、え?…はi「ツナ。それ言ったら絶交な」…絶交なんてヤダ!!」
雲雀がそれを見て、少し舌打ちをする。
「ていうか綱吉。それ最早脅しでしかないよ」
「で、2位はー骸という名のクソナッポーだ。3票でコメントナシ。大分差があるね(笑)」

「うるさいです。そちらは一票も入ってないじゃないですか」
骸が眉根を寄せながら入江に言う。すると入江は苦し紛れの言い訳を口にする。
「今回は本気を出してないからね!」

「あーもーツナ家帰んね?腹減った」
「あ!今日母さんがね!から揚げ作ってくれるってー!!」
「マジ?やった!」
「マジ?やったー」
ツナがガッツポーズした横で雲雀も同じようにガッツポーズをする。
「なんでお前も喜ぶんだよ」
「え?いや御呼ばれしようかなと」
「いや呼ばねぇから。来んなし」
綱吉がしっしっと手を払う。
「わーい私も楽しみだー」
「え?じいちゃんもくんの?」
ツナが真剣な顔して聞き返す。
「え、私も一応家族なんだが…?」
プリーモが今日一番悲しそうな顔をして、首をかしげた。
           -fin-



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