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ツンデレG氏
※キャラ壊れ注意。
若干A×G寄りです。







ジェネ「おい、ゴンガガ」

ザク「地名で呼ぶな!ていうか俺の故郷バカにすんなよ!?」

ジェネ「じゃあ子犬」

ザク「だから俺はゴンガガでも子犬でもないっつの!」

ジェネ「ふぅ‥昼間からキャンキャンとやかましいな。では何と呼べと言うんだ」

ザク「普通に名前で呼べばいいじゃんか!」

ジェネ「わかった。わかったからとりあえず俺の話を聞け」

ザク「…話って何だよ」

ジェネ「実はお前に頼みたいことがある」

ザク「ジェネシスが俺に頼み事…?なんか企んでるんじゃないだろうな」

ジェネ「なに、能無しの猿でも出来る簡単な仕事だ」

ザク「誰が能無しの猿だコラ」

ジェネ「あまり近寄らないでくれるか。馬鹿がうつる」

ザク「………俺帰るわ」

ジェネ「待てっ!!‥謝る、今のは俺が悪かった。お前は能無しの猿ではなくただの猿だったな」

ザク「いやアンタ謝る気ねーだろ。ただの猿ってなんだよ」

ジェネ「それで頼みというのはアンジールのことなんだが‥」

ザク「おい、人のことシカトして勝手に話進めんな」

ジェネ「うるさい、黙って聞け。俺はただアンジールにそれとなく欲しい物を聞いてきてほしいだけだ」

ザク「欲しい物?」

ジェネ「そうだ。ただし聞き出す時に決して俺の名前は出すなよ」

ザク「なんで?そんなの自分で本人に聞けばいいじゃん。幼なじみなんだし」

ジェネ「それが出来たらお前なんかに頼むわけがないだろう」

ザク「それが人にものを頼む態度か」

ジェネ「ゴンガガの猿如きが図に乗るな」

ザク「猿じゃねぇっつうの!ていうかさっき俺のことちゃんと名前で呼ぶって言っただろ!!」

ジェネ「お前の名前なんてどうでもいい」

ザク「…なんかもうアンタの相手してるの疲れるんだけど」

ジェネ「アンジールは今トレーニングルームにいるから早く行け」

ザク「やだよ。自分で聞けばいいじゃん」

ジェネ「お前‥この俺がこれだけ頭を下げて頼んでいるというのにまだ拒否するのか」

ザク「いや俺アンタが頭下げたとこ見たことないぞ」

ジェネ「死にたくなかったらづべこべ言わずさっさと行って来い」

ザク「‥〜っああもうわかったよ!行けばいいんだろ行けば!」

ジェネ「フン、初めからそう言えばいいんだ」

ザク「(どうしようコイツすげぇ殴りたい)」



*



アンジ「欲しい物?どうしたんだ急に」

ザク「いや‥ジェネ、じゃなかった。えーと、ほら、なんとなくだよなんとなく!」

アンジ「?…しかしいきなり欲しい物は何かと聞かれても困るぞ」

ザク「何でもいいからさ!食いもんとか服とか、何かひとつくらいはあるだろ?」

アンジ「そうは言ってもな…」

ザク「頼むよアンジール‥欲しい物は無いとか報告したら俺アイツに殺されかねないって…」

アンジ「アイツ?」

ザク「あ、いやそれはこっちの話。そんなことより欲しいもん決まった?」

アンジ「そうだな…強いて言うなら休みが欲しいな。最近は任務続きで時間がなかったから植物の世話もあまり出来なかったし」

ザク「…休みって、物じゃなくないか?」

アンジ「他に思い付かないんだから仕方ないだろう」

ザク「アンジールってほんと欲がないよな‥それなのになんで変なところでケチなんだろうな」

アンジ「ケチではなく倹約家と言え」

ザク「はいはい。まぁいいや、一応参考にはなったし」

アンジ「そうか?あんなので役に立てたなら良かったが」

ザク「おう、アイツにちゃんと伝えとくわ」

アンジ「は‥?伝えるって一体誰に…」

ザク「んじゃサンキューな、アンジール!」タッ




*




ジェネ「はぁ?休みが欲しい?そんなのラザードに言えばいいだろう」

ザク「それは俺じゃなくてアンジールに言ってくれ」

ジェネ「まったく、役に立たない子犬だな」

ザク「わざわざ聞きに行ってやったんだからありがとうくらい言えよ」

ジェネ「言ってほしかったら与えられた任務はちゃんと完遂してこい」

ザク「え、任務?あれ任務なの?」

ジェネ「当たり前だろう」

ザク「嘘吐け。あれ頼み事っつったのアンタじゃんか」

ジェネ「知らんな」

ザク「うわ、ホントに何なのこの人」

ジェネ「欲しい物ひとつ聞いてこれないようではいつまで経っても1stにはなれないぞ」

ザク「いやそれあんま関係ねぇし」

ジェネ「じゃあ昇進出来ないのはただ単にお前の力不足が原因だな可哀相に」プフッ

ザク「大きなお世話だっ!!ていうかその含み笑い超腹立つんだけど!」

ジェネ「負け犬の遠吠えか」

ザク「くっそ…!今に見てろよジェネシス!すぐにアンタなんか追い抜いてやるんだかんな!」

ジェネ「やれるものならやってみろ。ま、無理だとは思うが」

ザク「言ったなこの野郎‥いつか絶対ギャフンと言わせてやるから覚悟しとけよ」

ジェネ「ぎゃふん。どうだ言ったぞ、これで満足か?」

ザク「そういうことじゃねーから!!アンタ俺のこと馬鹿にしてんの?!」

ジェネ「今頃になってようやく気付くとは流石は馬鹿だな」

ザク「馬鹿じゃねぇし!!」

アンジ「………何をやってるんだお前達は」

ザク「へっ?ア、アンジール‥いつからそこにいたんだよ?」

ジェネ「どうした相棒。珍しいな、もうトレーニングは終わりか」

アンジ「いいや、ザックスの様子が気になったから見に来ただけだ。それにしてもジェネシス‥」

ジェネ「…なんだ」

アンジ「気に入らないのはわかるが、あれほどザックスをからかうのはやめろと言った筈だろう。ザックスも一々感情的になるな。お前がコイツに口で勝てると思うか?」

ザク「うっ‥それは…」

ジェネ「別にからかってなどいない。俺はただ犬の躾をしていただけだ」

ザク「誰が犬だこの野郎っ!」

アンジ「はぁ‥どうしてこうも仲が悪いんだお前らは…」

セフィ「だが、喧嘩するほど仲が良いとも言えるな」

ザク「セフィロス?!どっから出てきたんだよアンタ!」びくぅ

ジェネ「…聞き捨てならないな。誰と誰の仲が良いだって‥?」

セフィ「それは勿論お前とザックスの、だ」

ジェネ「冗談じゃない。そんなことは万が一にも有り得ない」

ザク「確かにそうかもしれないけどそんなに否定されると流石の俺でも傷付くんですが」

セフィ「仕方ないさザックス。ジェネシスはツンデレだからな」

ジェネ「セフィロス‥俺はツンデレになった覚えはないが?」

セフィ「自分で気付いてないだけかもしれないだろう」

ジェネ「…お前俺に喧嘩を売っているのか」

アンジ「ちょ、ちょっと待てジェネシス!セフィロスが突拍子もないことを言うのはいつものことで、」

セフィ「文句があるなら俺に力で勝ってから言ってみせろ」ニヤリ

ジェネ「なんだと…?」

アンジ「セフィロスッ!!煽るようなことを言うんじゃない!」

ジェネ「ふっ‥いいだろう。その勝負、受けて立つ!!」

セフィ「決まりだな」

アンジ「コラッ待てお前ら!!この間トレーニングルームを半壊させたのを忘れたのかっ」

ザク「…マジで?」

ジェネ「あれはセフィロスがファイガを避けたからだ。俺のせいじゃない」

セフィ「だが実際に魔法を放ったのはジェネシスだろう。もしあんなものに当たっていたなら今頃俺はここにいないぞ」

ザク「殺す気かよ…」

ジェネ「セフィロスなら当たっても大丈夫な気がしたから撃っただけでトレーニングルームを壊す気はなかった。よって俺に非はない」

アンジ「‥少しは反省したらどうなんだ。あの後ラザードに俺がどれほど小言を言われたと思ってる」

ジェネ「まぁアイツああ見えて結構ネチっこいからな。修理費は出したんだから別にその話はもういいだろ」

セフィ「俺はその次の日から長期任務に出ていたから詳しくは知らん」

アンジ「……なんだかコイツらと友人やってていいのか不安になってきた‥」

ザク「ほ、ほらっ元気出せよアンジール!落ち込んでるアンタなんてらしくねぇって!」

アンジ「ザックス…」

ザク「確かに性格悪いとまではいかなくても良いとも言えないセフィロスとジェネシスにだってほんの少しくらい良いところはある筈だろ?」

セフィ「おいザックス、それあまりフォローになってないぞ」

アンジ「そうだな…セフィロスの分かりづらい優しさもよく知ってるし、ジェネシスが俺の誕生日になると毎年いつも悩みに悩んでプレゼントを選んでいるほど幼なじみの俺を想ってくれていることもちゃんと知っている」

ジェネ「なっ‥!?」

セフィ「(俺は分かりづらかったのか…)」

ザク「誕生日プレゼント‥?あ!もしかしてジェネシスさっきのって、ゴハァッ!?」ズザザッ

アンジ「ザックス!?」

ジェネ「悪いな子犬、足が滑った」スタッ

セフィ「お前は足が滑っただけでそんなに見事な飛び蹴りが出来るのか」

アンジ「ジェネシス!!お前は一体ザックスの何が気に入らなくてこんな酷いことをするんだ!」

ジェネ「何がだと‥?ああ気に入らないさ!全部だ!最近のお前は子犬にばかり構うし久々に会ったとしてもそいつの話ばかりしやがる!しかもあろうことか俺の前でイチャイチャと…ッ!!」

アンジ「な、ちょっちょっと待て!俺がいつザックスとイチャついた?!」

ジェネ「自覚がないとは言わせないぞ。お前の子犬自慢や惚気を聞くのはもううんざりだ」

セフィ「フム‥つまりジェネシスはザックスにやきもちを焼いているのか」

ザク「え、俺に?」

アンジ「……そうなのか?」

ジェネ「ばっ馬鹿を言うな!そんなことある訳がないだろうっ!」

セフィ「違うのか」

ジェネ「当たり前だ!この俺が子犬に嫉妬するなんて有り得ない!アンジールのことだってただの幼なじみってだけで何とも思ってなんかないんだからな!」

ザク「なんだよ素直じゃねぇなぁ、アンジールのプレゼント選びの手伝いを俺にやらせたくせに」

ジェネ「なっ、」

アンジ「あぁ‥さっきの欲しい物ってそういうことだったのか」

ジェネ「ち、違うっ!俺は断じて今年のアンジールの誕生日は何を贈ったら喜んでくれるだろうかとかずっと悩んでここ最近寝不足になってたり、ましてやどうしたら子犬より俺を構ってくれるようになってくれるのかとか絶対に考えてはいない!断じてだ!勘違いするな!!」

一同「「「…………」」」

アンジ「ジェネシス‥お前…」

セフィ「ほらみろ、俺が言った通りだろう」

ザク「すげぇ‥ほんとにツンデレだった」

ジェネ「何をゴチャゴチャと…」

アンジ「ジェネシス」

ジェネ「な、なんだよ」

アンジ「悪かった。まさかお前がそこまで俺を大事に思ってくれているなんて知らなかったんだ‥」

ジェネ「ッだから勘違いするなと…!」

アンジ「これからはお前との時間も大切にするよ。今度お互い同時に休みがとれたら二人でどこか出掛けるか?バノーラにいた頃の様に仕事なんて忘れてはしゃぐのも悪くないだろう」

ジェネ「それは、本当か…アンジール‥」

アンジ「本当だ。その1日だけお前の時間を俺にくれ。それがお前から俺への誕生日プレゼントだ」

ジェネ「アンジール‥ッ!!」

ザク「(…なんか雰囲気的に俺達かなりお邪魔じゃねぇ?)」コソッ

セフィ「(まぁ確かにな)」

ジェネ「絶対だぞ?約束だからな」

アンジ「あぁ勿論だ。だからもうザックスを苛めるのはやめてくれるよな?」

ジェネ「それは嫌だ」さらり

ザク「なんでだよっ」汗

アンジ「……何故なんだジェネシス」

ジェネ「それとこれとは話が別だからだ」ツーン

セフィ「最早ザックスを弄るのはジェネシスにとって日課だからな」

ザク「そんなの日課にするなよ!」泣

ジェネ「お前がアンジールの側にいる限りイヤミも言うし嫌がらせもするさ」ニコ

ザク「うわぁあんアンジール助けてっ!!」

アンジ「はぁ‥」




こうしてアンジールの苦労はまだまだ続く。





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