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バカップル代表
※スザクとカレンは幼なじみでスザクとルルーシュは恋人設定なリーマンパラ(会話文のみ)



「ルルーシュっ!!今日の帰り一緒に飲みに行かない?」
「あ…ごめん。今日はちょっと体調が悪いから遠慮しとくよ」
「えっ!大丈夫?僕家まで送ってくよ」
「いや、大丈夫だ」
「‥ほんとに?」
「ああ、心配するな」
「君がそう言うなら…」




「ルルーシュ!今日大丈夫?」
「スザク…その‥」
「どうしたの?」
「ええと、今日は…そう!ナナリーと約束があるんだ!だから‥また今度誘ってくれるか?」
「そっか‥なら仕方ないね」




「ねぇルルーシュ、今日の午後空いてるかな?」
「……すまないスザク、今日はもう予定が入ってて‥」
「‥うん、わかった。じゃあまた今度」




「ルルーシュ、今日は‥」
「っ悪い、スザク!また今度にしてくれっ!」
「え、あっ、ちょっルルーシュ!?どこ行くの!?」






*






「という訳なんだよカレンっ!なんで!?どうして!?僕なんかした!?」

「うるっさいわね、そんな大声出さなくてもこの距離なら聞こえてるわよ」

「うぅっ、だって‥だってルルーシュが…!」

「あんたを避けてるって?嫌われたんじゃないの?」

「そんなこと簡単に言わないでよ!僕ルルーシュに嫌われたら生きていけないっ!」

「あーはいはい、わかったから泣かないでよキモいわね」

「…酷くない?それって仮にも大切な幼なじみに向かって言う台詞なの?」

「誰が大切だって?あんたとはただの腐れ縁じゃない。まさか勤め先まで同じとは思わなかったけど」

「だからこうやって幼なじみ兼同僚のカレンに相談してるんじゃないか。君って結構ルルーシュと仲良いからなんか聞いてないかなと思って」

「仲良いって言ってもちょっと話す程度よ?それに私はあんたについては何も聞いてないし」

「…本当に?」

「まぁ、あんたの昔の話ならしてあげたけどね」

「んなっ!?昔っていつの話だよ!!ま、まさか‥」

「そのまさか。高校時代は特にヒドかったわよね〜女とっかえひっかえ♪」

「………僕君になんか恨まれるようなことしたっけ?」

「迷惑ならかけられてるけど。現在進行形で」

「だからってそれはないだろ!人の恋人に何言ってくれてるんだよ!」

「なぁに、私のせいにする気?もう一度自分の過去を省みてみなさいよこのヘタレ」

「僕はヘタレじゃない!あーっもう絶対僕ルルーシュに軽蔑されたよおぉぉ」

「だって仕方ないじゃない。ルルーシュにスザクのこと教えて欲しいって言われたんだもの」

「へっ‥ルルーシュが?」

「そう、だから親切に教えてあげたのよ。高校時代の枢木スザクは女遊びがヒドいことで有名だったってね」

「どう考えても教える観点違うだろ!僕の高校時代教えるなら剣道で全国制覇したとかでいいじゃん!」

「嘘ついた訳じゃないんだし別にいいじゃない。真実よ真実」

「くっ‥、でもそれだけだとなんだか僕が最低男みたいじゃないか!」

「違うの?」

「ちょっと、なんでそんな心底驚いたみたいな顔してるのさ。大体僕のどこが最低男なんだよ、どっからどう見ても好青年にしか見えないでしょ」

「はっ、よく言うわ。子犬の皮被った狼のくせに」

「……君相変わらず性格キツいね」

「あんたみたいなのと何十年も一緒にいたらねぇ」

「…第一あれは女の子達が勝手に寄ってくるから相手していただけであって、僕が好き好んで女遊びしてた訳じゃない」

「私に言い訳してどうすんの。そんなのルルーシュに直接言って来なさいよ」

「元はと言えば君が余計なこと言うからこんなことになったんだろ」

「私はあなたの幼なじみとして忠告してあげただけだけど?」

「はぁ‥もういいよ、原因もわかったことだしこっちで対処するから」

「流石は百戦錬磨の枢木スザクね。浮気がバレた時の対処法も心得てるなんて」

「………君さ、もしかして僕のこと嫌いなの?」

「さぁ?それはあなたのご想像にお任せするわ」

「そういうところは昔から変わらないな君は。それに浮気なんてしてないし。今はルルーシュ一筋だからね」

「あら妬けちゃう」

「…微塵もそんなこと思ってないくせに」

「ふふ、もし本当だったらあなたはどうするのかしら?」

「……それ、どういう意味?」

「どういう意味だと思う?ねぇ‥スザク」

「‥カレン…?」


ドサッ


「「え?」」

「…スザ、ク‥?」

「なっ、ルルーシュッ!?どうしてここに!?」

「えっと、その‥ごめん…見るつもりじゃなかったんだ、ここへは偶然…」

「見るって‥何のこと?」

「スザク、本当にごめん…やっぱり俺みたいな男よりも可愛い女のほうがお前もいいに決まってるよな…」

「ちょ、ちょっと待ってよルルーシュ!!君は一体何を言って、」

「でも俺っまさかお前とカレンがそんな関係だったなんて知らなくて‥!」

「えっ私!?」

「ルルーシュ!違うんだ!僕とカレンはただの幼なじみだって前に言ったじゃないか!」

「いいんだ‥いいんだよスザク、俺のこと気遣ってそんなこと言ってくれてるんだよな?俺が二人の間に何も知らず入っていってしまったから‥」

「誤解だよルルーシュ!!僕はカレンみたいなのを女だなんてこれっぽっちも思ってない!」

「はぁあッ!?スザクあんた私に喧嘩売ってんのか!!」

「とにかく僕とカレンは何でもないんだ!信じてよ!!」

「‥なぁスザク……俺達、もう別れよう?」

「……ル、ルーシュ‥?君は‥何を、言って…」

「無理して俺に付き合う必要はないんだ。お前が本当は男なんかよりちゃんと女が好きなんだって知ってるから…だから‥」

「…そん、な‥ゃだ……絶ッ対に嫌だっ!!女だからとか男だからとか関係ない!!僕はッ、ルルーシュだから好きになったんだ!!ルルーシュだから好きなんだよ‥ッ!!」

「スザク…!!」

「ルルーシュ‥!!」

ギュッ

「‥ごめん、俺‥別れようだなんて言って…」

「ううん、謝らないで。君を不安にさせた僕が悪いんだ。君は何も悪くない」

「スザク‥」

「ルルーシュ、愛してるよ」

「うん‥俺も、愛してる」

「ちょっとあんたら」

「可愛いよルルーシュ‥」

「おい、聞いてんのかこの天パ野郎」

「誰が天パ野郎だよ。カレン、空気くらい読んだらどうなの」

「あんたに言われたかないわよ。それよりここどこだと思ってんの?喫茶店よ喫茶店。イチャつくなら場所考えなさい」

「いいじゃないか別に。僕らが愛し合うのに場所なんて関係ないよ」

「いや‥俺は、ちょっと恥ずかしいぞ…」

「もうっそんなところも可愛いよルルーシュ!」

「うわっ、スザク‥!?」

「こんな可愛い恋人がいる僕ってなんて幸せ者なんだろう!」

「ったく、永遠にやってろこのバカップルが!」




おわり

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