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日常


都内の工場や倉庫が立ち並ぶ区画に、特に目立った所の無い小さな自動車の整備工場がある。床にはスパナやラジオペンチ、金属カッターなどの工具が散乱していた。そこで、この工場の主らしきツナギ姿の長身の男、脇田は独特の形に改造されたバイクを塗料で白く染めていく。

作業が一段落つき、脇田がツナギの上の部分を脱ぎ、ソファで休憩していた時、工場の裏口から誰かが入ってきた。脇田は来客を見遣る。肩まで届きそうな緩くウェーブが掛かった黒髪で、眼鏡を掛け、少し髭を生やした幼なじみの高倉だった。

「何してんの?」

「何って、休憩」

ふうん、と彼は興味なさげに休憩中の、上半身が空気に曝された脇田を見た。その後無言で脇田の隣に座り、空き缶とペットボトルに埋まった机を整地し始めた。床に空き缶が落ちる音が響く。缶コーヒーの残りが乾いた床にぶちまけられる。あーあ、勿体ない。雑誌で自信を扇ぎながら脇田は床を見る。高倉は目を細めた。口元がいびつに歪む。

「少しは捨てろよ、汚い」

「だってさ、めんどくせぇじゃん」

すると高倉は大儀そうに横目で脇田を見つめる。脇田は眉を潜め下唇を少し突き出して見つめ返す。

高倉が目で訴える。片付けろ、と。

脇田はめんどくさそうに寝癖頭を掻き、ソファから立ち上がって何かを探し始めた。その間に高倉は持参したノートパソコンを膝の上でスタンバイさせる。

脇田がコンビニの空ビニールを持ってきた。それに缶やらペットボトルやらをどんどん入れていく。潰していなければ、ラベルもキャップも取っていない。高倉も気にした風でなく、パソコンをいじりだす。

あらかた机が片付いた。脇田は律儀に机を拭いた。そこに高倉はパソコンを置いて作業に取り掛かった。それを脇田が隣から覗き込む。

「なぁ、何してんの?」

「本田篤人の支援者のパソコンからメールアドレスを引き出してる」

「へぇ、相変わらずスゴイじゃん」

脇田は思いきり伸びをして、それからツナギを脱ぎ始めた。高倉はあからさまに嫌な顔をして脇田を眼鏡越しに見る。

「少しは羞恥心を持った方がいいよ、脇田」

「はいはい」

高倉の言葉を軽く流し、ジーンズにTシャツ、パーカーといつもと同じ服を着て扉に向かって歩いていった。じゃあ行ってくるわ、俊ちゃん。振り返って高倉に笑いかけ、脇田は四角い光の外に出ていった。



日常?




ごめんなさい只の妄想です。落ちないorz
こう、高倉が視線で訴えて脇田が動く、みたいな(意味不明)今までもこんな感じだったんだぜ、みたいな(たひ
私の中で脇田はA型人間です。目立つ所おおざっぱで、変な所で細かい。

脇田に高倉の事を『俊ちゃん』って呼ばせたかったから加筆してみました。幼なじみ萌えー←
あと、二人のタトゥーの表現をどこかに入れたかったけど…無理でしたorz

てか、高倉口調わからーん(笑)脇田とあんまり喋って無かったしね。一人称は警察相手には僕だったけどね。脇田相手にはどうなんだろう?しかも脇田と二人の時は何て呼ぶんだろ?脇役の悲しい運命ですよね(T^T)

この話分かる人何人いるんだろ?(笑)


2009.11.06 加筆修正
 



あきゅろす。
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