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※青春復活小説。
BEST FUTURE




10年後
ボンゴレ基地
食堂





「沢田さん毎度ありがとうございます!」


「忙しいのにありがとうイーピン」


「いえいえ沢田さんたちがいつもうちのラーメンをひいきしてくれて感謝してます」


「はぁ…イーピン大きくなったよね。日本語もペラペラになったし、イーピンはランボと比べてしっかりした子どもだったけど、ますますしっかりして」


「そりゃあ10年も日本にいたら大きくなるしペラペラにもなりますって!」


「だけど、こう世話焼く必要がなくなったって思うと、急に寂しくなるんだよなぁ…」


「もう、沢田さんったら」


「そういえばイーピン、バイトして大学代貯めるって頑張ってるけど、将来何かやりたいことがあるの?」


「いえ今はまだ…殺し屋をやめてからは大学に行くって目標が出来て、その後のことは大学に入ってから探そうかと…」


「そっかまだ15歳だもんね、きっと色々やりたいことが見つかるよ!」


「フフっありがとうございます。もし見つからなかったら沢田さんのところで雇ってくださいね!」


「えぇ!?」


「十代目これから昼食っすか?」


「お?イーピンじゃねぇか、ツナ今日はラーメンなのな」


「こんにちは獄寺さん山本さん!」


「何の話してたんだ?」


「イーピンの将来の話だよ。そういえばオレがイーピンと同じ年頃にはもうボンゴレボスにほぼ決定だったなあ…」


「本当に…今考えると、このマフィア界の中でも一目置かれている最大手マフィアグループ!ボンゴレファミリーの十代目ボスをそんなお若い頃から志していたなんてスゴいことですよね!しかも実際に、こんな最高のボスになってしまうなんて!…やはり十代目にしか成し遂げることは出来ませんよ!さすが十代目!」


「いや流されるままの結果だからね」


「ツナは本当に初めて会った時からスゴい奴だったよな!」


「いやいやだから違うってば!」


「将来といえば皆さんは子どもの頃何になりたかったんですか?参考に聞かせてください、山本さんは…確かメジャーリーガーでしたよね!」


「そうだなー」


「けっ目新しい物がねえやつだな!」


「でもこれでも野球やる前までは親父みたいになりたいなんて思ってた時期があったんだぜ」


「お寿司屋さんですか?」


「ああ、といっても5歳ぐらいまでだったけど」


「ハハハやっぱり山本には野球が一番似合うよ、そうだ獄寺くんはマフィアじゃなかったら何になりたかった?」


「オレは十代目の右腕以外考えられません!」


「えー…と、子どもの頃の夢とか」


「夢っスか……オレのうちはマフィアでしたし、生まれてからずっとマフィアから切っても切れないような環境で育って来ましたので、他と言われても…」


「(そういえばそうなんだよね…もったいないよなぁ獄寺くん頭いいからもっとたくさんの可能性があっただろうに)」


「ですが敢えていうのなら不思議ハンターですね!ツチノコやネッシーや地底人を探しにいったりUFOと交信したり この世界のまだ明かされていない不思議を解明したいです!」


「(スゴい興奮してる!)」


「獄寺熱いなー」


「獄寺さんの夢は将来の夢というより少年の夢って感じですね!で沢田さんはどうなんですか?」


「え オレ?」


「十代目は巨大ロボになることが夢だったんですよね!」


「ちょ(それ消したい過去なんだけど!)」


「昔、十代目がご幼少の頃にお書きになった作文を読ませてもらったんだ」


「そうなんですか、沢田さん巨大ロボットになりたかったのにどうしてマフィアのボスになったんですか?」


「いや別に巨大ロボを諦めてマフィアになったわけじゃないからね?」


「んじゃ小僧に会うまでは何になりたいと思ってたんだ?」


「やりたい事……ってなかったなぁ…ていうかオレその頃すでに人生諦めてたところあったし、未来に希望がなかったなぁ。勉強も運動もダメ、特技もなかったしみんなからダメツナダメツナって呼ばれて、正直何かしようって気も起きなかったな…」


「沢田さん……」


「それは周りのやつらに見る目がなかったんすよ!みんな十代目のスゴさがわかっていなかったんです!」


「ハハありがとう獄寺くん…そんな頃にリボーンに会って、かなり生活が急変したよ。本当に大切な仲間が出来て、オレの中で時間が価値のあるものになった………これからもみんなと一緒にいたいっていう願いが生まれたから、みんなを守るっていう使命も出来て、強くなった…」


「十代目…」


「ツナ…」


「何だかんだ言って、結局はオレに取ってこの未来が、ベストポジションなのかも知れないな」


「うぅ…十…代目…グス…最高っス…」

「…ツナ、オレは本当にお前の友達でよかったぜ」


「ふ、二人とも大袈裟だなぁ結局みんながいて今のオレあるってことなんだよ」


「子どもの頃から感じていましたが沢田さんはすごいですね。ボンゴレのボスはやっぱり誰よりも沢田さんが相応しいと思います」


「ありがとう、イーピン」


「ん?イーピン随分ここにいるけどバイトの時間大丈夫なのか?」


「え?…ああ!しまった忘れてた!沢田さんのラーメンと一緒に川平のおじさんのラーメンももってきてたんだった!」


「完全に伸びてるだろ…」


「お昼過ぎちゃってる!店に戻って作り直してから行かないと!あーまた川平のおじさんと大将にどやされる〜!」


「ごめんね話し込んじゃって」


「いえいいんです。話が聞けてよかった。私勉強もバイトも頑張ります!」


「イーピン…頑張ってね。悩んだらいつでもうちに来ていいから。母さんもこの頃イーピンに会えなくて寂しがってたしね」


「!……はい…」


「イーピンもオレたちにとって大切な仲間だよ」


「沢田さん…ありがとうごさいます!では行ってきまーす!」




BEST FUTURE





「(沢田さん、私が将来のことで悩んでるのわかってたんだなぁ)」
「あ、オレのラーメンも伸びてる…」














キリ番No.2222
しゃやさん
『十年後の三人が今なら他に何をやりたいか語る』
のリクエストありがとうございました。
…って全然リクエストと違う話になってますんね…語ってないし
何故かイーピン出てるし
満足出来る出来にはならなかったかも知れませんが、またどうぞよろしくお願いします。






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あきゅろす。
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