[携帯モード] [URL送信]

※青春復活小説。
夏の友達




10年後夏
沢田家宅




ミーンミンミンミン


「はー やっぱりうちは落ち着くなー」


「ツナんち遊びに来るの久し振りなのな」


「ボンゴレに入ってからも夏休みを頂けるなんて思ってもみませんでしたよ!」


「まぁ夏休みといっても ほんの数日だけどね それに結局並盛にいるし」


「いいじゃねぇか 昔から夏休みになると本当によくツナんちに入り浸ってたよな!」


「自然と集まってたよねー あ そうだ!買い溜めしてたゲームがあるんだけど後でやらない?」


「いいっすね」


「みんなーかき氷削れたわよー」


「あ お母様ありがとうございます!」


「母さんオレが運ぶのに」


「いいのよ〜お仕事で疲れてるでしょ」


「おばさんいただきます!」


「ふふっ 夜はご馳走にするからね ゆっくりしていってね」


「ありがとう母さん」


シャクシャク


「あーおいしい この部屋クーラーないからあっついねー」


ミーンミーンミーン


「でも夏はこうでなくちゃな」


「Tシャツに扇風機っていいね この頃はスーツ着てクーラーガンガンだから」


「体に悪そうですよね」


「ジャンニーニと空調相談しようかな 地下だからあんまり暑くないし ていうかぶっちゃけ普段はスーツ着なくてもよくない?」


「それはマフィアとして許されないぞ」


「!リボーン!?お前も来てたのか?」


「まぁな お前ら 夏休みらしいな」


「うん…まぁ(嫌な予感がする)」


「そんなお前らに『夏休みの友』を用意してきたぞ」


「な!『夏休みの友』!?24歳にもなって宿題って!」


「夏休みなら宿題があるもんだぞ 学校なら学校の宿題 マフィアならマフィアの宿題だ!」


「…宿題って どちらかというと立場的にオレ(ボス)が出すべきじゃないの?」


「何年経とうとオレはお前の家庭教師だぞ オレが出すに決まってるだろ」


「(問答無用!?)」


「へぇー宿題か どんな宿題なんだ?」


「『この日本語文をイタリア語に訳せ』」


「お これなら出来そうだな」


「普段から結構しゃべってるしね 獄寺くんとか有利だね」


「リボーンさんあんまり難しい宿題じゃなさそうですけど…」


「じゃあ行くぞ第一問『隣りの竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた、坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた、特許許可する東京特許許可局』さぁ訳せ」


「早口言葉!?」


「と 隣りの竹たけたてたか… り リボーンさん待ってください!早すぎて…!」


「小僧 滑舌いいな…」


「まず聞き取れない!リボーンもう一回!」


「…しょうがねぇな 行くぞ『新人シャンソン歌手による新春早々シャンソンショー、武具馬具武具馬具三武具馬具合わせて武具馬具六武具馬具』」


「さっきと違う!」


「しかもさっきより聞き取りづらいのな」


「新しんしゃんしょんしょー…チクショー言えねぇ!」


「ぶぐばぐ…って初めて聞いたけど そんな早口言葉 本当にあるの?ていうかイタリア語に訳せるの?」


「じゃあ次の課題だぞ ちなみに夏休み明けまでに宿題をだせなければ地獄の特訓だ」


「な!?この歳におよんで まだ特訓!?」


「お前近頃 書類の片付けばっかだったろ 体なまってるぞ 『“ボンゴレファミリーの裏の歴史”を読んで感じた事を400字以内で書け』」


「感想文!?しかもマフィアに裏の歴史もなくない?」


「あ それ読みました 昔9代目のところでお世話になってたときボンゴレ邸の書庫に保管してあったので」


「オレもスクアーロに借りて読んだぜ!」


「読んでないのは お前だけだなツナ」


「もしかして それも夏休み以内に読んで書かなくちゃ…」


「ダメだぞ 当然だ」


「十代目大丈夫です!この本 基地に書庫を造る時オレがちゃんと取り寄せたんで!」


「うん…ありがとう…(基地に行って戻って数日で読んで書くのか…出来なかったら)」


「ボコボコだぞ」


「心を読むな!」


「じゃあ次の課題だぞ」


「課題はもう十分だから!時間なくなるし!」


「何言ってやがる 昔は8月31日に全部やってただろ」


「う…」


「ハハハ! ツナ全然余裕だぜ」


「そうっすよ それに学生の頃の宿題はやっても今の役にはたってませんが この宿題はためになります!」


「(早口言葉を訳すのが意味あるかわかんないけど)そうだね 学生の頃の気持ちを思い出してやってみようかな」


「ふ やっとやる気を出したか じゃあ行くぞ『ボンゴレの掟を成立年代順に年表を使って全て記せ』『マフィアと一般犯罪の関係性について論述を書け』『最強ヒットマンリボーンの魅力について原稿用紙100枚書け』」


「学生の時より遥かに多い上に 関係ないのがある!(しかも一番大変そう)」


「これぐらいボンゴレとして出来て当然だ」


「みんなーご飯出来たわよ〜!」


「お ママンが呼んでるぞ まだ宿題はあるからな 取りあえず飯食ってからだ」


「…これは寝る間を惜しんでやるしかないな」


「宿題ばっかりじゃ夏休みじゃないよ〜」


「ゲームどころか花火や海も延期っすね…」

ミーンミーンミンミン




夏の友達




「おい ママンが待ってるぞ早くこい この夏休みで最初で最後の楽しみだ 味わっとけ」
「せっかく取れた夏休みが!」
ミーンミーン……






キリ番No.555
降夜雪魅さん
『並盛トリオの十年後の夏休み』
のリクエストありがとうございました。
満足出来る出来にはならなかったかも知れませんが またどうぞよろしくお願いします。






[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!