君に捧ぐ
17
「篠塚達はね、今まで色々やらかしてきてて生徒会や風紀は一目置いてるんだよ。」
まぁ紘は特に問題児っぽいナリしてるし。
律は明らかに巻き込まれたな。
「五十嵐は外でもヤバかったな。」
「外?」
「学園を度々脱走して暴走族と遊んでたみたいだよ。何故かある時から一切外に出なくなったけどね。」
東吾ってただのチャラいイケメンかと思ってたけどそんな一面があったんだ。
陽輝先輩情報では紘もたまに東吾について行ってたらしい。
律は外へこそ出なかったけど外へ出るお手伝いはしてたと聞いた。
「あの3人は絶対デキてると思ってたけど流唯クン入ったしどうしようかなー。偶数だし2組作っちゃう?それとも律クン流唯クンは2人から同時に愛さr「黙ってろ。」」
久し振りに喋った千隼。
蒼空は不満そうに見返すも口を尖らせながら渋々黙る。
なんかこの2人カップルっぽいな。
それからいつ俺の事を発表するだとか、明日の夕食は一緒に食べようだとかいう話になり今日は解散となった。
ちゃっかり悠稀先輩のお菓子を貰ったりして。
正式に生徒会への任命が行われてから部屋移動をするらしいので今のうちに同室者である東吾の手料理を沢山食べておかなければ、とちょっと焦った。
―――――
部屋に入り共同スペース元いリビングへ行くととても食欲をそそる匂いが漂う。
キッチンから顔を出した東吾が笑顔で迎えてくれた。
和む。
「流唯おかえりー。先お風呂入る?それとも飯?」
「ただいま。あとどれ位で出来る?」
あとちょっとだよー、と言う東吾にじゃあご飯先で。と返し新婚さんのような会話をしていると気付かないまま私服に着替えに行く。
ちゃんと手を洗ってからリビングに戻るとテーブルの上に料理を並べている東吾。
「手伝う。」
「あ、じゃーサラダ取ってー。」
「ん。」
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