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君に捧ぐ
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「ついでに悠稀クンが副会長で千隼が会計だよ。王道とはちょっと違うけどこれはこれで美味しいんだ☆」

「楽しそうで何よりだな。」


爽やかな笑顔で俺から手を離し蒼空の頭を撫で始める陽輝先輩。
これは癖なのだろうか。


「そういえば、俺がやる役職って何ですか?」

「会長補佐だよ。」


会長補佐?
初めて聞く名前だ。
首を傾げてみるとそれに気づいた会長が口を開いた。


「俺専用のメイドみたいなもんだな。」

「言い方がけしからん。niceチョイス。」

「本来は必要無いはず何だけどね。遥か前の代のOBが作ったみたい。」


必要無いって言っちゃった。
あれ、俺なんでここにいるんだろうな。
微妙な顔をした俺に気づいているんだか気づいていないんだか分からないが気にせず話を進めていく悠稀先輩。


「会長補佐なんて特別な職だし暫く空席だったんだよ。」

「会長の恋人が就くとかいう噂もあるくらいだしな。」


ますます俺のここにいる理由が分からなくなった。


「それって会長の親衛隊さんになんか言われませんか。」


そういえば、会長の親衛隊は他より激しいって東吾が言ってた気がする。
俺が補佐に就いちゃって良いのだろうか。

制裁があるんでしょ?
痛いのは嫌だよ。


「龍弥だ。」



………ん?

今更自己紹介されても何て答えれば良いのか分からないんだけど。


「龍弥は流唯君に名前で呼んで欲しいんだよ。」


にっこり笑って俺の誤解を解いた悠稀先輩を見、会長を見た。


「…んだよ。呼べねぇのか。」

「龍弥先輩。」

「ん。」


眉を寄せたかいちょ、龍弥先輩に名前で呼びかけると不機嫌さが一瞬にして消え失せ満足そうに俺の頭を撫でる。






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あきゅろす。
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