君に捧ぐ
4
「もう警戒しなくて良いのか。」
「お菓子くれt…オーラが悪い人じゃ無かった。」
「甘い物が好きなんだな。」
…何故バレたし。
「流唯が起きてる!?明日槍が降るかもな!」
誰だいきなり失礼な事言ってる奴は。
突然聞こえた叫び声に顔をしかめながら残りのワッフルを食べ終える。
まぁ誰かなんて大体予想は付いてるんだけど。
多分真っ赤な髪をした俺の良き理解者。
「東吾(トウゴ)ちょっと待っうわっ!!」
あとコケた奴は篠塚 律(シノヅカ リツ)って言うんだけどそっちは面倒だから良いや。
状況を説明すると、やって来たのは2人。
両方俺のクラスメート。
毎日昼休みが終了しても教室へ戻らない俺を迎えに(起こしに)来てくれる心優しき人達だ。
「つか、てめぇ…流唯に何した?」
会長の存在にいち早く気付いた東吾が突っかかる。
何したかと確信めいてるのが引っかかるけど、そこはスルーしようそうしよう。
「東吾、会長さんだよ。」
「知ってるわ!お前にコイツ教えたの俺だろ!!」
…口調が変わった東吾は怖い。
東吾が落ち着くまで黙って見ている事にした。
「流唯、とりあえず先に戻ろうか。」
ナイス律。
「ん。会長、じゃ。」
「あぁ、放課後迎えに行く。」
会長はそう優しく微笑んで俺の額に口付けた。
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