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雪が溶けたら
V
恭平&紫 高二 夏終わり頃




放課後/駐輪場




紫と恭平、駐輪場で自転車を挟み立っている


紫「い、いいんですか?!そ、その帰り…ご一緒しても…」《相変わらずどもりながら


恭平「ご一緒って…(笑)チャリ二ケツで良かったらどうぞ?」《面白くてしょうがないといった感じで


紫「は、はい!う、後ろ…失礼しますっ!」《ぎこちなく答える


恭平「くくく…。《笑い堪えて》どうぞどうぞ」



紫『……図書室での再会以来……私達はよくあの古ぼけた図書室で話しをするようになった。今日は……成り行きで、一緒に帰ることになって……』


恭平、紫を後ろに乗せて走り出す


恭平「ちゃんと掴んでないと、危ないよ?」《軽く後ろ振り返って


紫「あ、えっと……すいません……じゃあ…」《顔を赤らめながら、おずおずと…


紫、ぎゅっと恭平の背中に抱きつく


恭平「うむ。それでよし。なるべくゆっくり走るね」《前半ほ少しおどけたように。後半は優しく


紫「あ、あの……ちょっと…聞いても…いい…かな?」《少し緊張気味にだけれど、声を前方の恭平に届かせる感じで


恭平「なーにー?」《自転車走っているので、少し声を大きめに、前方に届かせる感じで


紫「…えっと…保科さんのこと好きなんですかー?」《勇気を出して声張り上げる


ブーブーブー(車のクラクション)↑被り部分から車のクラクション乗せ 【役者の方は普通にそのまま台詞を演じてください】


恭平「…え?!今、なんて言ったのー?」《クラクションで聴こえなかった為、同じく大声で聞き返す


紫「……な、なんでも……ないです!……なんでも…」《慌てて誤魔化した後、真っ赤になって口ごもる


紫、恭平の背中に顔を押し付ける


恭平「え〜〜?」《『え〜?なんだよ〜?』的な『え〜?』でお願いします。決して卑屈にならずに。ちょっと笑い気味でも構いません


紫『私は無意識に、椎名くんの背中にしがみついていた…。ふと、顔を上げると彼の背中越しに真っ赤な夕焼け空が広がっていた。』


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