[携帯モード] [URL送信]

雪が溶けたら
過去、未来、そして



01 紫『夕焼け色に染まる教室で、あなたは肘を机について……本のページを一枚めくる。それはまるで、映画のワンシーンのようで…。私はその姿をずっと瞳に焼き付けていた。』


01慧子『放課後、あなたと寄り添い歩く二つの長い影を見た。その影は、私から遠退いていく程輪郭をはっきりとさせていく。私はその影を踏まないよう朱く落ちていく光りの中へと逃げた』


01恭平『冬が来て春が来て…季節は廻り廻っていく…。俺達の想いも あの日のかけがえのない1ページもそのままに―――』


02慧子『もう、取り戻せない日々だけど…私は多分後悔しない。』


02紫『前に前に広がっている果てしない未来が、私たちを待っているから』


02恭平『この心に、いつまでも春の日だまりを持ち続けよう…。温かな…温かな…心を』






教会/結婚式場




03紫「恭ー平!早く早く!」《遠くから叫ぶ


紫、教会前で走ってくる恭平に向かって叫ぶ



03恭平「わ、悪ぃ悪ぃ…!」《慌てて走ってきて、息切れしながら



04紫「こんな日に遅れるなんて…恭平、いい度胸してる」《ややむっつりとしながら



04恭平「悪かったって。」《機嫌をとるように優しく


05紫「ほら、早く準備して!」《怒っているかのように見せても実は満更でもなくどこか優しげに



05恭平「分かった分かった!」《愛の籠った『はいはい』といった感じで




リーン…ゴーン…と教会の鐘の音が響き渡る




06紫&06恭平『まだまだ未来は続いているのだから―…』







第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!