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小ネタ集
でっかいトマトが世界を救う!!
西ロマ日韓中仏英独伊米加






―世界会議にて―



「みんなぁ、トマトとれたでぇ―!!お裾分けしたるから、好きなだけ持ってってや!!」

「スペインさん、今年もまたたくさんとれましたね…」

「やろ?ロマーノも収穫手伝ってくれたしなぁ」

「うるせ―てめぇがやれって言ったんだろコノヤロ―!!」

「お、トマトなんだぜ!!甘くておいしいフルーツなんだぜ!!」

「え?韓国さん、それはどういうことですか?」

「俺んちではトマトといえば砂糖をかけて食べる果物なんだぜ!!トマトジュースも甘いんだぜ!!」

「それは意外ですね。日本ではトマトは野菜で、大抵塩などをかけますよ」

「そういえばうちでもたまに砂糖かけてるアル。スープに入れたりもするアルね」

「うおぉぉぉ兄貴とお揃いなんだぜ!!つまり兄貴の起源はおr「お前はちょっと黙るよろし」

「お―トマトかぁ?こりゃまた豊作だなぁ」

「あ、フランスさん」

「またシチューあたりに入れるかぁ。おいイギリス―!!トマトだってよ―!!」

「あぁ?どうせそれスペインのだろ、ってなかなかうまそうだなこれ」

「出たな英國!!お前はその味覚を何とかしてから出直すあへん!!」

「っるせぇよ!!それにしてもいいトマトだな…今日の夕飯のカレーにでも入れたら良さそうだ」

「お前ほんとにカレー好きだよな…」

「カレーは何入れても美味いんだよ。何か文句あるのか」

「ないけど、爆発させるなよ?」

「誰がさせるかばかぁ!!」

「あ―、スペイン兄ちゃんちのトマトだぁ―!!ドイツ―ドイツ―、今日のパスタに入れてもいい?」

「トマトは構わんがパスタは勘弁してくれ…」

「ヴェ―!!なんで?」

「お前昨日も一昨日もその前もずっとパスタだったろう」

「いいじゃん美味しいし―、ね?」

「『ね?』じゃない!!毎日食わされてる俺の身にもなれ!!もうあの細長い食べ物はこりごりなんだ!!」

「じゃあ明日からラザニアにしようよ!!それなら細長くないし、決まりだね!!」

「そういう問題じゃない…!!」

「…あいつも苦労してるよな…」

「あぁ、今度俺のスコーンでも差し入れてやろう」

「いやそれはやめといた方がいいと思う」

「それにしても、トマト一つでもいろんな食べ方がありますね」

「そうだな。ちなみにスペインはどうするんだ?」

「え?俺?……投げるよ」

「「「はあ?」」」

「トマト祭り言うてな、8月の最後の水曜日に皆でトマト投げ合うねん。写真あるけど見る?」

「うわぁ…赤…」

「もう既に潰れまくってトマトじゃねぇよなこれ」

「完全に『グロ注意』の世界ですね」

「ん?」

「わかる人にしかわからないネタですどうかお気になさらないで下さい」

「それにしてもさすが本場はやべ―な、スケールが違う」

「トマトってそんな風にも使えるんだな…とうっ!!」

「え?どしたのイギリスっておわぁ!?何投げてんだよお前!!」

「はははははお前なかなかトマト似合うじゃねぇか!!ずっとかぶってろば―かば―か」

「…いい度胸してるじゃん。お兄さんもう手加減しないよ!!」

「やれるもんならやってみやがれこのワイン野郎!!」

「あぁ…イギリスさんとフランスさんがトマトの投げ合いを始めてしまいました…」

「あかんでフランス―!!投げるならもっと一気にどばっとやらんと!!」

「アドバイスしてないで止めろ馬鹿スペイン―!!」

「まぁまぁおもろいしえぇやん。ほら、ロマーノも投げてみ」

「投げるって…誰に」

「誰でもえぇからムカつく奴や」

「ムカつく奴……くらえジャガイモ野郎―!!」

「うわぁっ!?」

「あはははドイツ真っ赤だよ―!!可愛い―!!」

「やったな南イタリア…今日という今日は許さん!!」

「うわぁぁぁぁごめんなさいごめんなさい何でもするから許せコノヤロ―!!」

「ヴェ―兄ちゃんもドイツも頑張って―!!」

「そこは普通『やめて』じゃないんですかイタリアさん!!」

「あははははおもろいなぁ」

「スペインさんも笑ってないで!!」

「このどさくさに紛れて兄貴のおっぱいゲットだぜ―!!」

「うわぁぁやめるアル―!!」

「韓国さん最早トマト関係ない!!ああぁ会議場が飛び交うトマトで真っ赤に…」



「まったく君達は何をやってるんだい!?」



「アメリカさん…」

「君達、これから会議が始まるっていうのによくもそんな幼稚な真似ができるね!!それから食べ物は大切にしろって小さい頃教わらなかったのかい!?」

「……アメリカに正論で叱られた……」

「イギリスさん気持ちはわかりますがそんなにショックを受けないで下さい」

「ざまぁ見ろ調子に乗るからそんな事になるんだよ」

「貴方も叱られてることを忘れないで下さいフランスさん」

「…今度会ったときには覚えておけよ南イタリア。ありったけのジャガイモをぶつけてやる」

「それはかなり痛いと思いますドイツさん」

「そんときは助けろよ馬鹿スペイン―!!」

「はいはい、ジャガイモとトマトで何か美味しいもん作れるなぁ」

「スペインさん論点が完全にずれてます」

「本当に仕方がないね…さて、それじゃあ今日の議題は食糧問題についてだったね!!俺は地球より大きいハンバーガーを作って皆でわければいいと思うんだよ!!ちなみに反対意見は認めないぞ☆」

「お前が一番仕方ね―よばかぁ!!!!」





「アメリカではトマトが果物か野菜かという論議が最高裁にまで持ち込まれたらしいよ―…ところで僕が発言できるのはいつかな?」

「誰?」

「カナダだよ!!」










++++++++++

スペインの奇祭トマト祭りと、世界各国のトマトの扱いについて。
ちなみにアメリカでは結局、トマトは野菜と判断されたそうですよ。

というか日さまがツッコミ役にしかならない件←


2008.08.27
竹志



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