散文置き場(短編集)
獣の如し(※二代目漆黒＋小)
※二代目漆黒さんの巻
ギャグ、下ネタ
台詞ばかりで読みにくいかも。
勢いで読んで下さい。
唯一呼び捨てで呼び合えた間柄
『漆黒』
その名を呼ぶ声はとても優しい。
そして、後ろを振り向く時は
少し上に目線が行き、どこか切なさを含む。
今でも『漆黒の政宗』は、あの時のまま………
「なぁ、小十郎」
「はい、漆黒様？」
「政宗と先代の漆黒様ってどんな関係だったんだ？」
「どうされました？」
「気になったのでな」
「それは、ぶっちゃけ………ですか？」
「そうだな………詳しく知りたい」
「お二人はぶっちゃけ………入れたり出したりする肉体関係でした」
「そうか………」
間
「小十郎………」
「はい」
「ぶっちゃけ過ぎじゃないか？」
「はい、只今反省しております」
間
「政宗が女役か？」
「この話題、展開しちゃいますか！？」
「うむ」
「まぁ………どちらも、でしたね」
「そうか………」
間
「って、漆黒様も掘られちゃってたの！？」
「反応遅っ」
「あの漆黒様もか？」
「はい、お屋形様の餌食になりました」
「政宗のやつ………」
「お屋形様の発情期は獣の如しです」
「発情期って………」
ガクッと脱力
「見境なくムラムラする時期がありまして」
「動物か………」
「なので、獣の如しです」
「ならお前も狙われたか？」
「そうですね………なので、はい、そういうことですね」
間
「まさか、漆黒様って人柱！？」
「いえいえ、人身御供です」
「言い方変えても内容は同じだろうが」
「そうですね」
「我が身を守ろうと差し出しちゃった？」
「言い方はあれですが、そういうことです」
「そうだったのか………」
間
「次の発情期はどうするのだ」
「ここは、次期漆黒様が」
「いやいやいやいや、儂、痛いのは無理じゃ」
「痛いのは最初だけみたいですよ？」
「いやいやいやいや！無理じゃ！」
「では、ヤラれる前にヤッてしまえば良いかと」
「………しかし、男とはなぁ………」
「癖になるらしいですよ」
間
「癖になるのか？」
「なるらしいです」
「ホントになるのか？」
「なるらしいです」
「なったのか？」
「なってません」
「なったんだろう？」
「なってません」
「でも、ヤッたんだろう？」
「ヤリました」
間
「ヤッたのか………」
「ヤリました」
「ならお前でいいだろう？」
「無理です」
「ヤッたことがあるならお前でいいだろう」
「いえ、相手はお屋形様ではないので」
「そうか………」
間
「って、相手は誰だ！？」
「反応遅いですね」
「成実か？」
「いえ」
「支倉か？」
「いえ」
「与六とか？」
「いえ」
「………まさか………先代か？」
「まぁ………そんなこともあるかと」
「そうか………漆黒様かぁ………」
またしてもガクッと脱力
「癖になったのか？」
「なってません」
「ホントはなったんだろう？」
「なってません！」
「もう一度しようと言われたら？」
「喜んで」
「そ、うか………」
間
「じゃあ、やっぱり政宗の相手はお前だな」
「お断りします」
「何でだ」
「体力がないので」
「政宗は絶倫か」
「絶倫です」
「そうなのか………」
「まさに、獣の如し」
漆黒は立ち直る気力がない。
「けれど、漆黒様は良かったんだろう？」
「はい、とても」
「やっぱり癖になってるじゃないか」
「なってません」
「何故そんなに認めんのだ」
「次があるとは限らないので心の制御です」
「小十郎………」
間
「すまん」
「いえ、大丈夫です」
「その不足を政宗で」
「無理です」
「儂だって体力に自信はないぞ」
「大丈夫です、お屋形様は自ら動きますから」
「そうか………」
間
「見たのか？」
「見ました」
「相手は？」
「先代様です」
「そう………か………」
「獣の如しです」
「獣か………」
間
「じゃあ、お前」
「無理です」
「主君命令」
「下剋上です」
「なら、二人で」
「あの方は燃えますよ？」
「………」
間
「どうしたらいい？」
「ご武運を祈ります」
「何で儂で決定？」
「流れ的に」
「どんな流れだ！」
「細かいことはお気になさらず」
「確かに気にしてる場合ではないな………」
間
「漆黒様、戻って来ないかな………」
「肉体関係用にですか？」
「言い方は悪いが、円滑に進むようにな」
「興味が湧きましたか？」
「そんなことは………」
間
「………多少は………」
「癖になりますよ」
「なるのかなぁ」
「なりますよ」
「そうか………」
「ということで、お屋形様のことはお願いしますね」
「いやいやいやいや………儂、怖いぞ？」
「大丈夫ですよ、痛いのは最初だけです」
「儂、女役！？」
主従トークは続く。
11.12.10
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だらだらトーク。
小十郎さんの淡々と話す姿を思い出して。
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