散文置き場(短編集)
絡んだ矛先(大殿+佐)
※『絡めた指先』のオマケ
片倉組の大殿さんの扱いが酷いので注意。




















「おぅ!佐助、何だ?随分セクシーな格好だな!」

「大殿…………」





佐助は汚れた装束を脱ぎ、
トイレの洗面所で水洗いをしているところだった。




「ん??ズボン洗ってるのか?」

「まぁ…………」

「漏らしたか!」

「んなわきゃないじゃないですか」



豪快に笑いながら政宗は用を足す。



「じゃあ、あれだ!お前、夢精したんだな!?」

「はぁ…………それだったら洗うのはパンツでしょう」

「む?穿いてるのか…………」



筋肉質なすらりとした脚の付け根に、
わずかに下着が見えた。



「…………ただ、零したんですよ」

「何を?」

「……………………」



佐助は言葉を探した。



「(漆黒様の)ジュース」

「忍のくせにドジっ子ちゃんなのかよ」

「別にドジっ子じゃ…………ないこともないか」



否定しようと思ったが、先程のやり取りを思い出し、
彼の人の天然ぶりに口元が弛んでしまった。



「何だ何だ?歯切れは悪いし、思い出し笑いするし」

「別に何もないですよ」

「いや…………なーんか隠してるよなぁー…………」

「何も」



疑いの眼差しを感じるが、佐助は気にせず装束をぎゅうっと絞った。



「分かった!何か清々しい顔してるし、理由は分かったぞ!」

「何なんですか…………手は洗って下さいよ」

「お母さんみたいなことは言うな!じゃなくて、お前、オナニーしたんだろ?」

「…………」



シワを伸ばそうと拡げながら返事はしない。



「それで汚しちゃったんだろ?正解!!」

「違いますよ、何でこんなとこでオナニーするんですか…………(ちゃんと相手いたし)」

「違うのかよー…………俺様、」




カチャカチャ




「ガッカリだぜ!」




政宗は弦月の前立を上下逆さまに脱着した。



「…………大殿」

「何だ?」



佐助は溜め息混じりで政宗と向き合う。




「手洗わずに触るのはどうかと思いますけど」

「おぉ!政宗うっかり」

「あと…………、トイレにまで兜を被ってくるのもどうかと思いますよ」

「いいんだよ!これは俺のチャームポイントなんだから!いちいち煩いなーお前」



政宗はムッとする。



「次はお前のオナニー現場に遭遇してやるからな!」

「だからオナニーじゃなくて(セックスですってば)」



恐らく佐助の言葉は最後まで届いていないだろう。



「…………結局手、洗わずに出てったよ…………」



台風のように騒いで去って行ってしまった。



「同じ政宗とは思えないな」





先刻には、この場所に
ちゃんと着替えをしていた『政宗』がいたことを

カラダが思い出して、

身震いをした。
















11.10.14
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何となくオマケ。
下は穿かずにナマ足晒しながら
精液を洗う佐助くんがエロ可愛いと思ったので。

大殿ファンの方、ごめんなさい。

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