羞恥@
『AV男優もご用達サプリメント』
ふらりと立ち寄ったドラッグストアで意識を奪われた売り文句。
『ムラムラしたい人
たくましさが欲しい人
長く楽しみたい人』
ゴクリ────
ヤリたい盛りの10代には刺激が強く、生唾を飲み込んでしまった。
「ッ!!」
あまりにも凝視していたがハッと我に返り、その興味をそそる商品棚から遠ざかる。
(何だよアレ………マジで効くのか………?)
初めてエロ本をレジに持っていった日のように鼓動が激しく、顔はもちろん耳まで熱くて仕方なかった。
(小十郎に飲ませたら、もっと……………
いや、どうやって飲ますんだよ………
っつーか、ホントに効くのか?)
もう少しだけ知りたいと思って踵を返した。
が、
(ど…………どれにすりゃいいんだよ!)
効果が異なる3種のサプリメントの判断に迷い、また棚の前を通り過ぎた。
(こんなもんに頼るのはあれか?
だけど、俺は足んねぇから仕方ないんだよ
毎日でもヤリてぇんだよ!
俺じゃそんな勃たねぇのかよ………)
「クソッ!恥かかせやがって………ッ」
意を決して目的の商品
『ムラムラしたい人』向けのサプリメントを目指す。
「ぉ、っと」
「ッ!!」
人目を気にするあまり、脇目も振らずに一直線に向かったことが裏目に出た。
同じ商品を手に取ろうとした他の客と手がぶつかってしまった。
「ごめんね」
「い、や………」
勢い任せにレジへ持って行こうとしたのだが、それも削がれてしまい、残るは羞恥のみ。
「ねぇ………」
「ッ」
その場を1秒でも早く立ち去ろうとしたのだが、手の触れた客に呼び止められた。
「俺がキミくらいの時なんて猿みたいにサカってたんだよねぇ………」
そういってにっこりと微笑みながら話掛けてきた男は、恐らくホストだろうと思える風体だった。
着くずしたスーツに派手な髪色。
高そうな腕時計にゴツイ指輪がいくつか。
そして何より、人を堕とすような色気を醸し出していた。
「これって………キミ用?」
「ッ………い………や」
欲求不満を全面に出しているような恥ずかしさでまた顔が熱くなる。
「じゃあ、パートナーに不満を感じてるんだ?」
「いや、別に………」
「フフ…………コレの効果がどんなもんか試してみない?」
「えッ─────!?」
動揺していて避けることも出来ず、見ず知らずの男に肩を抱き寄せられてしまった。
「スゴイの………欲しくない?」
「ッ─────」
真っ赤になった耳元に囁かれた甘い誘惑。
欲しい、欲しいと身体も心も願っているから、
不安と期待が交ざる中、
コクリと小さく頷いた。
×××××××××××××××
羞恥祭第1弾!
別名、絶倫祭(笑)
政宗様を辱めようと思い、続きます。
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