Ss
100万分の1(政→佐)
好き
好き、好き、
好き…………
好き。
何度も何度も告げられた言葉。
社交辞令の挨拶感覚な言葉。
俺の心が奮えることなどあるわけがない。
本音など含まれているわけがない。
お前の心に居座るのはアイツ。
居場所は俺の下ではなくアイツ。
アイツであって俺ではない。
お前が選ぶのは、
俺ではない。
好き
好き、好き
お前がこの言葉を紡ぐなら、
俺は殺意を抱くだろう。
殺したいのは
お前
アイツ
俺……………
お前に俺の気持ちは分かるまい。
分からないから伝えない。
伝えたくないから気付かせない。
気付かれたくないからお前のことは考えない。
考えたくないのに、
お前のことが頭から離れない…………
好き
好き、好き、
好き
100万回の『好き』よりも
一度だけでもKissが欲しい
俺はお前を愛してる
×××××××××××××××
『好き』と言う佐助。
『愛してる』と言えない政宗。
口にする数と反比例する想い。
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