佐助と政宗  0



















「おかえり………政宗」

「ただいま………」




幸せを感じながら2人は微笑み合った。



「せっかくの門出だっていうのに随分と重苦しい格好だな」



佐助は、ネクタイまできっちり締めた政宗のスーツ姿を茶化した。



「まぁ………俺、出戻りだし、ちゃんとしときたいから」

「変なトコ真面目だよな………」



クスクスと笑いながら佐助はネクタイに手を伸ばした。



「そーゆートコ好きだけどさ、俺と2人の時は息が詰まるからいいよ」

「佐助さん…………」



佐助はそのままネクタイを緩め、ワイシャツのボタンを外した。




チャラ─────




「ん?」

「ぁ………」



首元に視線を受けて、政宗は赤くなった。




「う………そ!?お前もまだ持ってたのか!」



政宗の首に提げられたドッグタグのネックレス。


佐助は驚き、自分の首元にあるタグを触る。



互いにプレゼントし合った物………




「嘘………すげ………嬉しい………ん?政宗?」



政宗は俯きながら佐助の胸を押して距離をとったのだ。



「佐助さんって………昔から抱き癖あるから………」

「え………あぁ………正解」



実際、佐助は嬉しさのあまり政宗を抱き締めようとしたのを拒まれたので、拍子抜けしていたのだ。



「佐助さん……癖は変わってないね」

「ん〜………そうかもしれないな」



政宗の視線がちらりと周囲に向けられた。



「あぁ………そっか………人目があるもんな………悪い」

「あ…………ごめん……そういうわけじゃ」




もう関係なくなるとはいえ、住み慣れた土地で日中とあって政宗は無意識で警戒してしまったのだ。



「今はいいよ………戻ったら裸で抱き締めてやるからな」



佐助の冗談混じりの言葉にホッとしたのか、政宗は柔らかな笑みを向けた。




「………いらないよ!」

「おい!………あぁ〜、お前も変わってないなぁ………」



クスクスと笑いながら政宗はするりと離れて、車の助手席側に回った。



「小悪魔健在……か………」



政宗の笑みで、佐助は欲を刺激されてしまい、苦笑いが零れた。



「何?」

「いや………さて、戻るか」

「ん………」




2人は車に乗り込んだ。




「だけど、キスはさせろよ?」

「ンッ───!?」




頭をガッチリ掴んで、息が止まるような濃厚なキス。


唇を貪り、口内を犯す舌の動き………


政宗は、本当に佐助と再会するまで人と触れ合うことなどなかったので、

沸き起こる快感の波に
戸惑い、
身体は火照り、
頭の芯はじんじんと痺れた。




「…………おかえりのキス」

「ハァ………さ………すけさんの………バカ………」



ようやく解放された政宗は酸欠と快楽のせいで涙目だった。



「なぁ………組に戻る前にホテル寄ろうか?」

「バッ………カ……」

「はは………俺、年齢忘れちゃうくらいに盛っちゃうよ〜」



佐助は勃ち上がったモノの位置を直してから、車のエンジンをかけた。



「けどさ………今晩は抱くからな?」

「……………ん」



佐助は手を差出し、

政宗は少し躊躇したが、その手を握り返した。








繋いだこの手は離さない…………



繋げた身体は離れられない………




2人の絆は決して切れることなく繋がったまま、


共に歩んで行く───────












893パロディ第1章

Clear Off ....了

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